東京パラ銅・瀬戸勇次郎 視覚障害者柔道世界大会で金メダル獲得「自分でもびっくりするくらいの感覚」
◇IBSA柔道グランプリ東京2023(4日、東京体育館) 視覚障害者柔道の世界大会「IBSA柔道グランプリ東京2023」が4日、東京体育館で行われました。 【画像】東京パラリンピックでは銅メダルを獲得し、日本勢の柔道メダリスト第1号となった瀬戸勇次郎選手 視覚障害者柔道の大きな特徴は、お互いが組んでから始まることです。組み手争いがないため、組み合った状態からいかに相手を崩すかが勝負の分かれ目になります。 東京パラリンピック銅メダリストの瀬戸勇次郎選手は、初戦で東京パラリンピック73キロ級の金メダリスト、フェルズ・サイドフ選手に背負い投げを決め、一本勝ちすると、そのままの勢いで決勝戦に進出します。 そしてこの日、最も歓声が大きく上がった決勝戦。開始からおよそ40秒、審判から「待て」がかかりお互いの動きが止まると、「始め」の合図がかかった瞬間に、大内刈りを仕掛け、技あり。最後は相手選手の反則により優勝を決めました。 試合後、瀬戸選手は決勝戦を振り返り「『始め』と同時に掛ける技が得意で狙っていた。相手が背負い投げを警戒していたので、後ろに足をかける技を出してみたら、思った以上にハマってポイントが取れた。自分でもびっくりするくらいの感覚だった」と見事な戦略勝ちによる金メダルであったことを証明しました。