レイ・ダリオ氏、25bpの米利下げは「正しい行動」-債権者には
(ブルームバーグ): ブリッジウォーター・アソシエーツの創業者レイ・ダリオ氏は、米経済全体の状況を考慮すると、今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)による利下げは比較的小幅にとどまるのが妥当だろうとの見解を示した。
ダリオ氏は18日にシンガポールでブルームバーグテレビジョンとのインタビューに応じ、米金融当局は債権者が満足に実質的なリターンを得られるよう金利を高めに維持しなければならないが、債務者が問題を抱えるほど高くすべきではないと指摘した。
ミルケン研究所アジア・サミット2024の会場でインタビューに応じたダリオ氏は、利下げ幅が25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)か50bpかについて、「全体像を見れば25bpが正しい行動だろう」とコメント。一方で「住宅ローンの状況を考慮すると、悪化しており、より多くの人々に影響を与えるため、50bpとなる公算が大きい」と予想した。
政策金利を20年ぶりの高水準に1年以上維持してきた米金融当局は18日に利下げを決めると広く予想されている。ただ、投資家などの間では利下げ幅が25bpになるのか、50bpになるかで意見が分かれている。
しかし、ダリオ氏は、米金融当局による今週の行動は長期的には「違いを生み出さない」と指摘。山積する債務の返済を可能にするため政策当局は実質金利を低く抑える必要があると述べた。
原題:Dalio Sees Quarter-Point Fed Cut as ‘Right Thing’ for Creditors 、Ray Dalio Says a 25 BPs Fed Rate Cut is ‘Right Thing to Do’(抜粋)
--取材協力:Haslinda Amin、Anand Menon、Lulu Yilun Chen.
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