『どっちが好き??』と店内で胸露出…。飲食店で下着を出す迷惑客が続出、企業はどう対応していくべきか?
これらのケースと、今回の露出を絡めて、SNSでは「なんら変わらない」「承認欲求を満たすためなら、なんでもやっていいと思っているのか」といった疑問の声が多々上がっている。 ■客テロブームとの相違点は? 「炎上ウォッチャー」の視点からすると、今回の「露出テロ」と「客テロ」には相違点も多々ある。まずは衛生面だ。 1年半前に話題になった客テロでは、共用の調味料を汚すなどの特徴があった。こうした行為には、心理的な嫌悪感に加えて、病気などの感染リスクも生じる。また、当時はまだ新型コロナウイルスの5類移行前だったこともあり、より警戒感が募っていた背景もある。
加えて、被害の矛先が「他の客」に向けられている点も大きい。もちろん店舗にも影響はあるのだが、リスクを直接負うことになるのは、飲食をする客のほうだ。女性たちを擁護するわけではないが、今回話題になっている露出は、死角で行われれば気づかれない。なお当然ながら、他の被害者として、「タイムラインに流れてきて不快感を覚えたSNSユーザー」がいることを忘れてはならない。 そして、一番の違いが「迷惑行為を行う動機」だ。前回の客テロブームは、いずれも「仲間内の悪ふざけ」の延長線にあった。10年ほど前の「バカッター」「バイトテロ」から続く、SNS炎上の王道とも言えるスタイルだ。
しかし、露出はそうではない。アピールする相手が「身内」ではなく「第三者」に設定され、いかに興味関心を引けるかに、力点が置かれているように感じられる。そこには、「エロで釣って、その影響力を利用したい」という野心が見え隠れする。 このように考察してみると、一連の露出テロはアテンション・エコノミー(関心経済)の観点から論じたほうがいいように思える。動画で言えば「迷惑系YouTuber」のように、過激なコンテンツで注目を集め、それを元手に商売につなげる素地になっているのではないか。