『どっちが好き??』と店内で胸露出…。飲食店で下着を出す迷惑客が続出、企業はどう対応していくべきか?
相次ぐ「露出テロ」とも言える状況に、SNS上では「法規制すべきだ」「常識がなさすぎる」「バズれば何をしてもいいのか」といった批判が続出している。一部には「男性が筋肉アピールするのと同様ではないか」との擁護も見られるが、そちらは少数派だ。 なおNEWSポストセブンの記事では、木曽路広報担当者への取材で得たコメントとして、同社店舗で撮影された写真と確認できた場合には、「法的措置も含め厳正に対応する所存」と伝えられている。
そして10月23日には、三田製麺所が「店舗における禁止行為ガイドライン」を定めたと発表した。ここでは8つの禁止行為を掲げ、「発見した場合、当店従業員は適切な対応を取らせていただきます」と明言した。 なお、今回の件は「不適切な撮影や録音」と「公序良俗に反する行為」の項目に当てはまると思われる。 ■過去に炎上した「下着ユニバ」 「公共の場での露出」と聞いて、筆者がまず思い出したのが、2022年10月に話題となった「下着ユニバ」の炎上事例だ。
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市)の園内で、ハロウィーンの「コスプレ」と称し、複数の女性が露出度の高い衣服で写真撮影して、インスタグラムに投稿。家族連れや子どもも多く訪れる施設ゆえに、TPOをわきまえていないのではないかと問題視された。 関連記事:下着ユニバが「令和らしい炎上」である3つの理由 バカッターの歴史が若い世代に受け継がれず… テレビ番組などにも取り上げられる事態となり、USJの公式SNSも「公序良俗に反する服装やパークにふさわしくない過度な露出はお断り、退場いただく場合があります」と注意喚起を行った。
飲食店での客テロ事案で言えば、2023年初頭に話題となった「寿司テロ」は、読者の記憶にも新しいだろう。なかでも知られているのが、「スシロー」店内で撮影された、しょうゆボトルや、湯飲みをなめた動画だ。店舗ではあらゆる器具の洗浄・交換を余儀なくされ、一時は約6700万円の損害賠償請求訴訟が起きるまでに発展した(後に和解・取り下げ)。 同時期には「はま寿司」や「CoCo壱番屋」「資さんうどん」などでも、客による不衛生な動画が撮影され、SNS上で拡散し、問題となった。いずれの場合も、店は清掃のみならず、無料トッピングの提供形態などを変更する必要に迫られた。