全英V快挙の渋野日向子を生み出した“女子プロ黄金世代”はなぜ強い?次に海外メジャーを制覇するのは誰だ!
黄金世代は、高校を卒業した2017年からプロテストに挑戦。翌18年からプロとしてもツアーで勢力を拡大してきた。昨年は4月に新垣比菜が「サイバーエージェントレディス」で、8月には2度目の挑戦でプロテストに合格した大里桃子が直後の「CATレディース」で優勝。今年は河本結、原英莉花、小祝さくら、そして渋野も5月のメジャー大会「ワールドレディスサロンパス杯」でツアー初優勝を果たした。 黄金世代は、これまで8人がツアー優勝。先週の「大東建託・いい部屋ネットレディス」で記録は途切れたが、昨年の「マスターズGCレディース」から「センチュリー21レディス」までの27試合、最低一人はトップ10入りを続けた。「黄金」の名称に負けない勢いで女子ツアーを席巻している。 そうなると、この中から最初に賞金女王となるのは誰かに注目が集まる。そして42年ぶりに海外メジャーを制覇した渋野に続く世界の舞台を制するヒロインは現れるのか、という楽しみもある。 一番手としては黄金世代のトップを走り続けてきた米ツアー3勝の畑岡、国内ツアー4勝の勝が順当だが、尾崎将司の秘蔵っ子として知られる飛ばし屋の原、抜群の安定感が光る小祝も、はまれば海外で勝てる力は十分に持っている。 他にもツアー未勝利ながら規格外の能力を秘めている山路晶もダークホース。山路の父は東北福祉大野球部総監督という話題性もある。 とにかく話題は尽きない人材の宝庫の黄金世代だが、美人ぞろいという点もまた大きな魅力でメディアやスポンサーが、そこに食いつき盛り上がりに拍車がかかることになっている。 「スマイル・シンデレラ」の呼び名で一気にスターダムに駆け上がった渋野のメジャー制覇の快挙が大きな起爆剤となって、弱冠20歳の黄金世代が、かつてない日本女子ゴルフ界の黄金期を作り上げるのかもしれない。