村田諒太が狙うアルバレスが9.12米国11万人収容アメフトスタジアムでゴロフキンとミドル級3度目頂上対決に合意
2017年9月16日にアルバレスとゴロフキンは、3つのベルトをかけてT―モバイル・アリーナで対戦したが、試合は判定にもつれこみ三者三様のドローに終わった。両者は2018年9月15日に同じ会場で再戦。この試合もフルラウンドを戦う激戦となったが、アルバレスが2-0判定で勝利した。 アルバレスは、その後、DAZNと、5年間で11戦、総額3億6500万ドル(約415億円)の超大型契約を結び、ゴロフキンもDAZNと契約。両者が3度目の決着マッチを戦う下地は整っていたが、アルバレス側が「もう決着はついている」とゴロフキンとの3度目対決のテーブルに乗ってこなかった。 米のボクシング専門サイト「ボクシング・シーン」によると、今回、アルバレス側は、ゴロフキン戦の合意にあたり、1試合当たり、約37億8000万円となるファイトマネーのさらなる上積みをDAZNに要求していたという。 アルバレスは、ゴロフキン戦後の12月に1階級上げてWBA世界スーパーミドル級王者、ロッキー・フィールディング(32、英国)に挑戦し3回KO勝利。2019年5月には、ミドル級に戻して元IBF、WBA世界ミドル級王者のダニエル・ジェイコブス(33、英国)を判定で退け、11月には、なんと2階級を上げてWBO世界ライトヘビー級王者、セルゲイ・コバレフ(36、ロシア)に挑戦して11回に一撃で逆転KO勝利する快挙を演じていた。 一方のゴロフキンも2019年6月8日、マディソン・スクエア・ガーデンでIBF世界ミドル級9位のスティーブ・ロールス(カナダ)と対戦し、4回KO勝利で再起。10月5日にマディソン・スクエア・ガーデンでIBF世界ミドル級1位セルゲイ・デレビャンチェンコ(ウクライナ)とIBF世界同級王座決定戦を行い、3-0の判定勝利で王座に返り咲いている。 また村田陣営もアルバレスにターゲットを絞っており、ゴロフキン戦に勝つことを条件に12月にアルバレスとのメガファイトが内定したとの海外メディアの報道もある。村田にとっても、アルバレス対ゴロフキンの3度目決着マッチは、ビッグプランの行方を決める注目の一戦になる。 いずれにしろアメリカで猛威をふるっている新型コロナの感染拡大が、今後、収束に向かうとの前提での対戦合意。当面は、この厄介な見えざるウイルスが、両陣営の最大の敵になりそうだ。