山陰沖のズワイガニ漁が解禁 浜坂漁港で初競り1匹280万円
冬の到来を告げる山陰沖のズワイガニ漁が6日、解禁された。各地で今シーズンの初物が水揚げされ、初競りの威勢のいいかけ声で漁港は活気づいた。兵庫県新温泉町の浜坂漁港では、ご祝儀相場もあって松葉ガニ(ズワイガニの雄)1匹が280万円で競り落とされた。昨年は過去最高となる1千万円の超高値をつけたが、今年は値を下げて落ち着いた。 但馬地域の漁港からは、新温泉町の浜坂7隻、諸寄6隻、香美町の香住2隻、柴山7隻、豊岡市の津居山4隻の計26隻が出漁。同日午前0時の解禁に合わせて漁を開始した。 初競りは、津居山、浜坂の2港で実施。浜坂漁港では、第一冨美丸(松尾幸彦船長)が水揚げした1匹が、ブランド松葉ガニ「浜坂がに 煌星(きらぼし)」に認定された。 松尾船長(59)は「雄は例年並みで、試験操業の結果と同じく想像通りだった。雌も例年並み。初日としてはまずまず」と話していた。 漁期は松葉ガニが来年3月20日まで。セコガニ(雌)が今年12月末まで。
日本海新聞