2年前は万車券が40本!「なぜダービーは荒れるのか」元ガールズケイリン賞金女王が日本選手権競輪を独自分析
荒れるダービー 選手心理に生じた変化が要因!?
男子選手の中で“KEIRIN グランプリ”はもちろんですが、一番獲りたい最高峰のG1は“ダービー”という話を聞いたことがあります。“ダービー”は誰もが憧れるタイトルとなると、勝ち上がりも厳しいうえに慎重になってしまい“守り”の姿勢になる場合もあるんじゃないかと考えてみました。 勝ちに拘る気持ちが強くなると選手心理に変化が生まれて、仕掛けようと思った時に躊躇してしまい仕掛けそびれたり、まくりに構えて不発になったりとか。逆に空回りして早駆けしてしまうことがあったりして。 勝ちたいと強く思う場面で、実際に勝ちきるのはすごく難しいことだと私自身は感じていましたので、もしかしたら心理的な部分で比べると“ダービー”は他のG1よりも荒れやすいのかなと感じました。 調子はもちろん、レースに対する戦法と気持ちの部分がうまくはまって、その開催全部(6日間 4走)で上手く自分の力を発揮できた人が決勝に上がれるんじゃないかなと思います。 ■プロフィール 高木真備(たかぎ・まきび) 元ガールズケイリン選手(106期)。2014年に奈良競輪場でデビューし、玉野競輪場で初優勝する。2016年のガールズケイリンコレクションでファン投票1位を獲得して、優勝。同年末にガールズグランプリ初出場を果たす。2020年には、特別競輪ガールズケイリンフェスティバル(いわき平)で完全優勝し、同年のガールズケイリンコレクション(伊東)も優勝した。ガールズケイリングランプリ2021で悲願の優勝を果たし、2022年4月に引退。現在は動物保護活動をしている。