バレー女子、一転五輪出場決定のワケ 複雑な世界ランキングの計算 混乱招く
国際バレーボール連盟(FIVB)が日本女子代表の五輪出場が事実上決まったと通知したのはカナダ戦から一夜明けた14日のことだった。混乱が生じた背景には世界ランキングのポイントシステムの複雑な計算方法がある。 【写真】カナダ戦、古賀の奮闘も実らず…パリ五輪出場決定は持ち越しになったと思われた 現行システムでは一戦ごとの試合結果でポイントが増減。対戦チームの試合前のランキングや過去の試合結果などを踏まえた複雑な計算式を基に算出している。また、セットカウントによっても獲得できるポイントが変わる。 こうした複雑な計算であるため、先を見越したポイントの予測がしづらい。FIVBが13日の試合結果を反映した世界ランキングを基に日本や他の出場権をかけた国が獲得できるポイントを精査した結果、日本が出場圏外に落ちることはないと判明した。 主催者側は13日の段階ではカナダ戦に勝てば日本の五輪切符が決まるとしていたが、敗れた場合の想定ができていなかったことになる。