＜西・D＞3回、適時打を放つ度会　（撮影・白鳥　佳樹）

　◇交流戦　DeNA5－1西武（2024年6月14日　ベルーナD） 　必死に、ひたむきにプレーしているから結果が出る。DeNA・度会が0―0の3回2死二、三塁で青山から遊撃内野安打で、11日のロッテ戦で1軍に再昇格して以降、4試合連続で適時打。チームの今季初の5連勝に貢献し「粘って粘って、しっかり打てることができた」と大きく胸を張った。 　「2番・右翼」で先発出場。3回の適時打だけでは終わらない。再び1―1の同点で迎えた6回は先頭で同じ右腕のフォークを巧みなバットコントロールで中前に運んだ。打線はその後に2点の勝ち越しに成功。3試合連続のマルチ安打で1軍再昇格後の4試合は17打数8安打で打率・471、5打点と勢いは止まらない。 　 　即戦力ルーキーの期待通りに開幕から奮闘していたが、5月16日に打率・231で2軍落ち。だが、地道に2軍で調整を続け、交流戦の終盤に三浦監督からお呼びがかかった。「起爆剤になってもらいたい」の期待に応えるように活躍するルーキーについて、指揮官も「いいところで打ってくれる」と褒めた。 　 　前日は古巣のENEOSが西関東予選を勝ち抜いて5年連続54度目の都市対抗出場を決めた。「連絡をもらいました。本当にうれしいし、一緒に戦ってきた仲間が全国の舞台に行く。お互い場所は違うけど両方とも優勝に向けて頑張りたいです」とかつての同僚の躍進も力に変えている。 　 　「今の状態に満足はしたくないけど、いいイメージの打撃ができている。もっとチームに貢献できるように頑張りたい」と度会。力強い言葉が、ベルーナドームに響き渡った。　（大木　穂高）