外交は対中強硬 米国務長官にルビオ氏か 補佐官はウォルツ氏 報道
米紙ニューヨーク・タイムズなどは11日、トランプ次期大統領が、新政権の国務長官にマルコ・ルビオ上院議員を選ぶ方向だと報じた。大統領補佐官(国家安全保障担当)にはマイケル・ウォルツ下院議員を選び、打診したという。 【写真】7月17日、米ウィスコンシン州ミルウォーキーであった共和党全国大会で演説するマイケル・ウォルツ下院議員=ロイター ともにトランプ氏の地元フロリダ州の選出で、対中強硬派として知られる。一方、ウクライナ支援には懐疑的だ。外交・安全保障を担う要職での登用は、次期政権の姿勢を映すものといえる。 キューバ系のルビオ氏は2010年に上院議員に初当選した。2016年の大統領選でトランプ氏と共和党候補の指名を争ったが、近年は忠実なトランプ氏の支持者となり、次期副大統領候補にも名前が挙がっていた。新疆ウイグル自治区で強制労働によって生産されたとされる製品の輸入禁止を推進するなど、中国への厳しい態度で知られる。ウクライナに対しては支持を表明しつつも、6日の米NBCのインタビューでは「我々は膠着(こうちゃく)状態の戦争に資金援助している。決着させなければならない」と主張。トランプ氏と足並みをそろえている。 ウォルツ氏は陸軍特殊部隊「グリーンベレー」出身で、アフガニスタンや中東、アフリカで従軍した経験がある。18年に初当選し、中国の少数民族ウイグル族への人権侵害を理由に北京五輪のボイコットを主張した。
朝日新聞社