酒の失敗談…50代で新境地を開拓した高橋ひとみの現在地「アウトデラックス出演で自分の殻が破れた」
「自分の若いころのスローな話し方についツッコミを入れたくなっちゃう」。50代になって積極的にバラエティー番組への出演をはたす高橋ひとみさん。「人間はそんなに変わらない」なんて違うなあ、と気づかされるインタビューになりました。(全5回中の3回) 【画像】「肌の透明感がすごい」男子とはほとんど話したことがなかったという18歳当時の高橋ひとみさんのスナップ写真や寺山修司さんとの貴重なツーショット ほか(全15枚)
■芸能生活45年「注目されなくてもつねにいる」存在でいたい ── 17歳で女優デビューし、今年で芸能生活45年目。長年、第一線で活躍されている印象がありますが、壁にぶつかって悩まれた時期があったりするのでしょうか?
高橋さん:壁には、つねにぶつかっています。40代までは、「難しいんだよね、ひとみちゃんくらいの年ごろの役は」と言われつづけ、「じゃあ、いくつになったら難しくなくなるんですか?」と思っていました。 ずっと忙しかったわけではないし、「お仕事が途切れたらどうしよう。このまま役者としてやっていけるのだろうか」と、不安に感じた時期もありました。ただ、幸いなことに実家暮らしだったので、自分ひとり食べていくくらいなら、なんとかなるだろうと思っていました。
渡辺いっけいさんには、「地方出身だと、まず東京に出ること自体が大変なんだからね。そんなんだから、ひとみちゃんはガッツがないんだよ」なんて言われて、「なるほど、その通りだな」と(笑)。 ── たしかに、お話を伺っていても、マイペースでおっとりした印象があります。お仕事を頑張る原動力は、なんでしょうか? 高橋さん:すごく大きなものというよりも、その時々の幸せのために頑張ってきた気がします。2022年3月に飼い犬のゴールデンレトリーバーのももえが14歳で旅立ったのですが、それまでは、「ももえを幸せにしたい」という気持ちが一番大きかったですね。
ももえがいなくなってからは働く目標をちょっと見失い気味になっているかも。落ち着いたら、また犬を飼いたいですね。 座右の銘は、「漂(たゆた)えど沈まず」。“波の上下はあっても舟が沈まなければ大丈夫”という意味ですが、私自身もそうありたいなと思っているんです。大きく注目されなくても、「あの人はつねにいるよね」という立ち位置で、いつまでも消えずにいたい。 もちろんそのためには、自発的に動いて頑張り続けることが大事だと思っています。現在、公演中の舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』では、マクゴナガル校長役を演じていますが、すごくやりたかった役でオーディションに挑みました。いまも毎日ワクワクしながら演じています。