酒の失敗談…50代で新境地を開拓した高橋ひとみの現在地「アウトデラックス出演で自分の殻が破れた」
ちょうどそのタイミングで『アウトデラックス』の出演依頼をいただいたので、思いきって出てみたら、反響が多くてビックリしました。 ── とはいえ、初めて出演するバラエティー番組にしては、かなりディープな気が(笑)。 高橋さん:最初は、「なぜ私はここにいるのだろう…」と、カルチャーショックのような感覚に陥りました(笑)。「こんな濃いメンバーのなかで、やっていけるのかな」と、不安に思っていたのですが、マツコさん、矢部さんや山ちゃんはとにかく優しいし、皆さんもおもしろくて、温かい。だんだん心地よくなってきたんですよね。
私自身は酔っぱらって、いろいろとやらかしていますが、皆さんさらに上を行くアウトな人たちばかりだから、「私なんてまだまだひよっこだわ、大丈夫!」と、妙な安心感を覚えるんです(笑)。
■カッコつける年じゃない!「バラエティーはほとんど素です」 ── さすがですね(笑)。もともと適応能力が高いタイプだったのでしょうか? 高橋さん:最初はそうじゃなかったと思うんです。でも、バラエティーに出させていただくようになって、これまでお会いしなかったような方と話したり、いろんな経験をさせていただくうちに、どんどん楽しくなってきて。バラエティーへの出演が、私の心の扉をこじ開け、殻を破ってくれた感じがします。
── それまで女優さんとしてクールなイメージが強かったので、破天荒なエピソードを包み隠さず話される姿に、「こんなにおもしろい人だったとは」と驚く声が多かったです。 高橋さん:昔は、やっぱり役柄のイメージを気にしていたところがありましたね。とくに、『ふぞろいの林檎たち』のアンニュイな感じの役柄でデビューしたので、そのイメージを崩してはいけないと。ちょっと物憂げで、けだるそうな感じを演じていたように思います。
この間、『徹子の部屋』に5回目の出演をさせていただいたのですが、初出演での映像が出たときに、いまと話し方がまったく違うんですよ!「そうですねえ…それはあ…」なんて、話すスピードが遅い遅い!思わず小突きたくなりました(笑)。 ── 昔は、女優という存在がベールに包まれていた時代でしたね。 高橋さん:イメージを崩してはいけないと思っていた部分はありましたね。でも、いまは、テレビでもほとんど「素」です。