「だしを身近に」かんな使ってかつお節削り、中学生が挑戦 京都・南丹
削り節を製造する「福島鰹(かつお)」(本社・京都市中京区)の工場がある京都府南丹市八木町の八木中で、工場長を招いてだしの取り方を学ぶ授業があった。1年生がかつお節をかんなで削り、昆布との合わせだしをつくることで、和食に欠かせないうま味について学んだ。 工場長の福島辰治さん(48)が12日に同校を訪れ、教えた。生徒約50人は鍋に昆布を入れて火にかけ、続いて花かつおを投入。豊かな香りが漂う中、かつお、昆布単体のだしと、合わせだしを飲み比べ、福島さんは「合わさると、うま味の相乗効果でおいしく感じる」と説明した。 かつお節を削ることにも挑戦。かんなに向かう生徒たちは「ほとんど力は要らない」と福島さんに助言され、リズムよく削った。中学1年の女子生徒(12)は「かつお節の形がいびつなので、自分でやってみると難しかった」と話した。 福島さんは生徒らに「インスタントのみそ汁やカップラーメンに昆布の切れ端を入れるだけで、一層おいしくなる。難しく考えず、だしを身近に使ってもらいたい」と呼びかけた。