三島の畑で「はじかれ野菜」の収穫体験と料理講座 食品ロス学ぶ
三島市内の畑(三島市谷田)で12月7日、「はじかれ野菜」の収穫体験と料理講座が行われた。(沼津経済新聞) 主催は三島市廃棄物対策課。同課によると、日本の食品ロスの量は472万トンと推計されているが、その中には規格外などの理由により畑で廃棄される野菜は含まれていないという。これらの野菜は「はじかれ野菜」と呼ばれ、品質や味には問題がないことが多いにもかかわらず、出荷されず廃棄されている。同課は、こうした「はじかれ野菜」の認知向上と食品ロス削減意識の醸成を目的に講座を企画した。 当日は市内から16人が参加。講座は畑での収穫体験でスタート。参加者たちは、「出荷する野菜の3割~4割は廃棄される」など、はじかれ野菜について地元農家から説明を受け、実際に収穫を体験。収穫後、近隣地区にある公民館で料理講座に臨んだ。講師を務めたのは、「はじかれ野菜」をはじめ、農業を考えるイベントを主催する岡本雅世さん。岡本さんは収穫した白菜を使ったスープ作りを指導しながら、自宅などで余りがちな野菜の使い方などを説明した。 講座を終え、参加した50代女性は「味も変わらないのに廃棄しているのはもったいないと思った。普段から、はじかれ野菜を活用していきたいと思った」と話していた。
みんなの経済新聞ネットワーク