BRICS参加国、中東・ウクライナでの和平訴え 首脳会議2日目
【AFP＝時事】ロシア中部カザン（Kazan）で開催中の主要新興国で構成するBRICS首脳会議は2日目の23日、全体会合を行った。参加国首脳の間からは、中東およびウクライナでの紛争の停止を求める声が相次いで上がった。 【写真】ウクライナで「全ての設定目標達成」誓う プーチン氏、4州併合から2年で 中国の習近平（Xi Jinping）国家主席は中東情勢について、「殺りくをやめ、パレスチナ問題の包括的かつ公正で持続可能な解決に向けて不断の努力をする必要がある」と強調。ウクライナ情勢に関しても、「戦闘のエスカレーションがあってはならない」とくぎを刺した。 ブラジルのルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ（Luiz Inacio Lula da Silva）大統領も、中東、ウクライナ両方面での紛争のエスカレーションを回避する必要があると呼びかけた。 インドのナレンドラ・モディ（Narendra Modi）首相は特定の紛争を明示しなかったが、「戦争ではなく対話と外交を支持する」と述べた。 主催国ロシアのドミトリー・ペスコフ（Dmitry Peskov）大統領報道官は、2国間会談で一部参加国がウクライナ紛争の仲介役を申し出たのに対し、ウラジーミル・プーチン（Vladimir Putin）大統領は歓迎したと語った。 一方、この日採択された共同宣言は、「中東および北アフリカ地域で続く紛争と不安定化を深く懸念する」と表明。また、レバノン南部でのイスラエル軍による国連職員に対する攻撃を非難するとともに、レバノンの「領土保全」が「維持」されることを求めた。【翻訳編集】 AFPBB News
