自動車向けカーボンニュートラル燃料導入で何が変わる?
出光興産(5019)、ENEOSホールディングス(5020)、トヨタ自動車(7203)、三菱重工業(7011)は5月27日、カーボンニュートラル(CN)社会の実現を目指して自動車の脱炭素化に貢献するCN燃料の導入・普及に向けた検討を開始したと発表した。 CN燃料は、製品ライフサイクル全体で二酸化炭素(CO2)排出量を抑えられる燃料だ。水素とCO2を原料とする合成燃料や、光合成でCO2を吸収する植物などを原料にしたバイオ燃料などの総称。とくに液体のCN燃料はエネルギーを「ためる」「はこぶ」点で優位性があり、輸送可能なエネルギー源として適しているという。 4社で取り組む内容は(1)日本の自動車市場でのCN燃料の導入シナリオやロードマップ、市場導入に必要となる諸制度について議論・検討する、(2)日本でのエネルギーセキュリティーなどの観点から、製造の実現可能性を調査する――の2点だ。 また、大きなメリットとして注目なのは既存のガソリン車や燃料インフラ(タンクローリー・ガソリンスタンドなど)が活用できることだ。化石燃料と同等の高いエネルギー密度を有することなども大きなプラスだ。 ※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
四季報オンライン