【挑戦】イノシシ革の野球グローブの使い心地は ドイツで活躍した元プロ野球選手が開発 福岡
ただ、なめし加工を施したイノシシの革の仕入れ先などを確保するのには、苦労がありました。片山さんの思いに共感しグローブの製作を引き受けてくれた奈良県の工場には、何度も足を運び、3年かけて完成にこぎつけました。開発コストはかかっていますが、価格は6万6000円と、一般的な牛の革のグローブと同じ程度に抑えています。
野球歴15年の石田旭昇アナウンサーが使い心地を体験しました。 ■石田旭昇アナウンサー 「表面がざらざらしていてグリップ力があって、ボールが収まりやすいですね。何より軽い。楽にさばけます。」
イノシシの革は牛の革と比べて軽く、それでいて丈夫だといいます。また、毛穴が大きくて多いことから、通気性が保たれ、手がグローブの中で蒸れにくくなっています。グローブの捕球面には、イノシシの革特有のざらざら感があり、ボールが落ちにくくなっています。
■片山さん 「SDGsの観点で、駆除された物の再利用は社会的に良い取り組みではあるのですが、それを表に出したいわけではなく、良い物を作っているので、物を評価してほしい。素材そのものに価値が生まれる、評価されることが僕らが目指すところかなと思います。」 プロ野球選手にも使ってもらえる仕上がりだと自信を込める片山さん。今後はグローブ以外にも、イノシシやシカの革を使った製品を開発したいということです。 ※FBS福岡放送めんたいワイド2024年12月27日午後5時すぎ放送