キャサリン皇太子妃、公の場にサプライズ登場 テイラー・スウィフト関連イベントで起きた刺殺事件の遺族に対面
がんの化学療法を終えたことを、先月初めに明らかにしたキャサリン皇太子妃。発表後初めて公の場所に登場した。 【写真】キャサリン皇太子妃の歴代ベストファッションモーメント
現地時間10月10日(木)に皇太子夫妻はイギリス北西部の都市サウスポートを訪問。この街では7月にテイラー・スウィフトをテーマにした子ども向けのダンスとヨガのワークショップで、子ども3人が刺殺されるという悲劇が起きた。皇太子夫妻は亡くなった子どもの遺族や、子どもを守ろうとして刺され重傷を負ったダンスの先生と個別に対面、それぞれと30分ほど話をした。皇太子夫妻と遺族の対面は非公開で行われ、事前に知らされていなかった。話の内容も公表されていない。
遺族らと対面した後、皇太子夫妻は救助にあたった救急隊員を初め、コミュニティの人たちとも対面。皇太子妃は救急隊員らを「本当のヒーロー」と称賛していたという。新聞「デイリーメール」が報じている。この日は世界メンタルヘルスデーだったが、皇太子夫妻は救急隊員から事件が彼らの心に及ぼした影響についてもヒアリング。救急隊員らの心のケアにあたっているメンタルヘルスの専門家たちに会う機会も持った。
今回の訪問は、皇太子が今回の事件を忘れていないことをコミュニティに伝えたいと望んだことから実現した。皇太子は遺族やコミュニティの人々と対面したとき、ずっと前から訪問したいと思っていたこと、できるだけ早く再び訪れたいと思っていることを伝えた。皇太子がこの街を訪れることは事前に告知されていたが、皇太子妃はサプライズだった。
同紙によると皇太子妃の参加は訪問直前になってから決まったことで「皇太子妃がコミュニティに支援と共感、思いやりを示すことを望んだから」だという。皇太子夫妻はこの事件が起きたときもメッセージを発表。「今日、サウスポートで死傷した方々の家族、友人、彼女たちを愛する人がどのような思いをしているのか、親として想像できません」とコメントしていた。皇太子妃は発生以来、この事件のことを心に留めていたという。
救急隊員たちとの対面シーンで皇太子妃は、夫妻が遺族と対面したことを知った人から遺族の様子について尋ねられた。皇太子妃は「彼らはつつがなく、過ごしています。遺族はみんな違う方法で対処しています。この悲劇的な出来事をどう乗り越えていくかは人によって異なりますが、家族や警察官といった人たちから支えられています」と答えていた。「コミュニティのいろいろな人たちと話し、体験を共有することは非常に有益だと思います」「みなさんのあの日の対応に対して彼らがどれほど感謝しているか計り知れません。彼らに代わって感謝します」とも。