5人のパパ&幼稚園の先生・つるの剛士が、育休を取る父親にアドバイス「育休は男の”家庭訓練”期間」
タレントとしてマルチに活躍する一方、保育士資格を持つ5児の父親で“現役大学生”という、つるの剛士さん。多忙な中、2度の育児休暇をとり、積極的に「イクメン」経験を積むと、次は幼児教育の世界に飛び込み、非常勤幼稚園教諭としても勤務。また大学では、こども心理学部で“学び”を継続中といいます。そんな、保育現場も体験されている「先輩パパ」つるのさんに、ご自身の経験や気づきについて語ってもらったり、日々子育てに奮闘しているパパ&ママたちの悩みに「元気が出るアドバイス」をしていただいたりする連載です。 【写真を見る】"つるの剛士"「クイズヘキサゴン」で大ブレーク後、5人のパパ&幼稚園の先生になった現在の姿 今回は、with class mamaメンバーのじママさんが、自身のSNSに寄せられた、つるのさんに聞きたい子育ての悩みの中から特に多かったテーマを選び、つるのさんにお話しを伺ってもらいました。
Q.第二子が生まれ、夫が相談もなく一年の育休を取得。子どもと遊んでくれはしますが家事もせずゲームやスマホばかり。何もしないのになぜ育休を取るのでしょうか?
じママ:パパは育休をとったものの、家事は催促しないとやってくれないし、子どもと遊んだり、ゲームをしたりして、マイペースに過ごしているだけ。大人がひとり増えたことで、食事や洗濯など、家事負担が増えて、かえってストレス。という意見がとても多いんです つるの:育休はなんのために取るのかを考えないと!
”育休を取るべき”という風潮や制度だけが一人歩きしてる!パパは目的意識をまず持つこと
これはね、僕がいちばん懸念していたことでもあるんです。“育児休業”が世の中や企業に浸透してきたのはいいのだけれど、どうも“育休”や“イクメン”といった言葉だけがひとり歩きしちゃっている気がするんですよ。 育休を取るべき、取らせるべきという風潮や制度だけができて「会社から、育休を取ってみては? と言われたので」と、流れで取ってみたパパが多いんじゃないかな。だから、取ってみたものの……で、止まってしまう。 僕は前にも連載で話しましたが、仕事が多忙を極めた時期に、第4子を授かったのをきっかけに最初の育休を取りました。それまで家には寝に帰るだけの生活。子育てはもちろん、家事も、ご近所とのコミュニケーションもすべて奥さんに任せきりの状態でした。当然、夫婦関係もギクシャク。いやな空気が家の中に蔓延し始めたんです。そんな時にふと浮かんだのが亡き父の「家庭という基盤をしっかり作らないと、仕事もうまくいかなくなるぞ」という言葉だったんです。 これは、しっかり立て直さないと家庭も仕事もつぶれてしまう。そうだ、仕事を休んで家庭と向き合おう!という、目的意識がありました。 二度目の育休を取ったときは、その目的がもっと明確でした。基本は「奥さんをケアするため」の時間を作ることです。