ダイハツ、全工場で生産再開 認証不正で停止から4カ月半ぶり
ダイハツ工業は7日、認証不正問題で停止していた軽自動車「コペン」の生産を大阪府池田市の本社工場で再開した。4府県にある完成車工場が約4カ月半ぶりに全て稼働した。ダイハツは車の量産に必要な「型式指定」における国の認証試験で不正が発覚。昨年12月26日に国内の全完成車工場が停止した。認証不正による工場停止は国内の景況感などに大きな影響を与えた。 今年2月以降、ダイハツは京都工場(京都府大山崎町)、子会社ダイハツ九州の大分第1、第2工場(大分県中津市)、滋賀工場(滋賀県竜王町)で順次生産を再開。本社工場だけが稼働していなかった。 国土交通省は3月、コペンが安全や環境に関する性能の基準(保安基準)を満たすことを確認し、出荷停止指示を解除。ダイハツは仕入れ先や販売会社と連携しながら、生産再開の準備を進めてきた。 4月には国交省の出荷停止指示解除で、現行27車種全ての出荷が可能となった。今後は親会社のトヨタ自動車が小型車の開発を主導し、認証に責任を持つ新方針を発表している。