米英両軍、新たにフーシ派を攻撃 イエメン、商船攻撃に対抗措置
【ワシントン、ロンドン共同】米英両軍は22日、イエメンの親イラン武装組織フーシ派を新たに攻撃した。紅海やアデン湾で商船攻撃を続けていることへの対抗措置。フーシ派の地下貯蔵施設やミサイル関連施設などの拠点計8カ所を標的とした。両軍は現地時間12日にもフーシ派を攻撃している。 米国は英国、オーストラリア、バーレーン、カナダ、オランダとの共同声明を発表。精密攻撃を実施したとし、「国際貿易や船員の命を脅かすフーシ派の能力を低下させるためだ」と説明した。 米空母ドワイト・アイゼンハワーから飛び立った戦闘機が攻撃したほか、英軍戦闘機4機が参加した。米軍は巡航ミサイル「トマホーク」を使った。米軍高官は「望んだ効果を得られた。成功だった」と記者団に語った。 イスラエルと米国を敵視するフーシ派は、イスラエル軍と戦うイスラム組織ハマスに連帯を示し、昨年11月半ばから商船を弾道ミサイルや無人機で狙い、安全を脅かしている。米軍は12日以降もフーシ派の軍事拠点やミサイルを標的に攻撃を続け、緊張が高まっている。