初恋の女性を忘れられないように、思い募った1台【1】「オーバーフェンダーのフェアレディ240Zに乗りたくなりまして、GTOを手放してしまいました」
シリーズ:初恋の女性を忘れられないように、思い募った1台【1】1977年式 三菱 ギャラン GTO 2000 SL-5 【画像15枚】ハードトップともいえる形状だが、カタログでは「ヒップアップクーペ」と表記。リアテールランプ上部のせりあがった形状が特徴的だった。タンブルホームを実現するためにウインドーにカーブドグラスを採用した。窓枠がないので、ドアを開けると、その形状がよく分かる ギャランGTOはオーナーにとって思い出のクルマだった。学生時代にその後ろ姿を見たときから、ギャランGTOに乗ることを心に決めていたという。社会人になって、最初に購入したのがギャランGTO2000SL。そして、すぐにギャランGTO2000GSRを手に入れた。 時代は1970年代初頭、魅力的なクルマが街中にあふれていた。しばらくギャランGTOを楽しむも、その誘惑はオーナーにも忍び寄ってきた。 「オーバーフェンダーのフェアレディ240Zに乗りたくなりまして、GTOを手放してしまいました。当時、フェアレディ240ZGはプレミアが付いて、新車価格を超える210万円ぐらいまであがっていました」 そして、ギャランGTOを手放し、フェアレディ240Zのオーナーとなった。フェアレディの強靭なパワーを感じながら、ギャランGTOは思い出のクルマへと変わっていった。 その後、数台のクルマを乗り継いできたが、自身で初恋の女性を忘れられないような感情というように、ギャランGTOのスタイルが忘れられることはなかった。 初出:ノスタルジックヒーロー Vol.145 2011年6月号 (記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
Nosweb 編集部