まもなく日本で登場! “オオスズメバチ”が堂々の復活 ホンダ新型「CB1000ホーネット」は受け入れられる? SNSでの反響とは
かつて2年間のみ国内販売された幻の“オオスズメバチ”
直列4気筒エンジンを搭載した250ccのネイキッドで、横に張り出した燃料タンク、尖ったリアカウル、極太のリアタイヤに加えて、リアカウル直下に通したアップマフラー。 【画像】伝説の“ネイキッドバイク”が復活! ホンダ「CB1000ホーネット」をみる(15枚) これが多くの人が知っている「ホーネット」の特徴です。ちなみにホーネットはスズメバチの英名となります。
中古市場で現在も人気が高く、100万円程の個体もしばしば見られます。 そんなホーネットには、かつて排気量1000ccクラスの大型が存在しました。それが「CB900ホーネット」です。 2001年に発売されたCB900ホーネットは、2002年型を最後に日本での販売を終了してしまいます。わずか2年間というごく短い販売期間でした。
しかしグローバル展開の車種だったため、海外では販売を継続しました。そしてCB1000Rへとバトンタッチします。 CB1000Rは、「ホーネット」の名前こそ冠していませんが、CB900ホーネットと同様に「CBR1000RR」譲りのエンジンを搭載していること、バックボーンフレームを採用していることで、実質後継モデルと捉えられます。 三角に尖ったヘッドライトを持つストリートファイタースタイルでデビュー。日本への導入はなく海外のみで展開されていました。 しかし2017年には丸目のヘッドライトを持つネオレトロスタイルに大胆にデザインチェンジ。このCB1000Rは、2018年に日本でも発売されました。CB900ホーネットの遺伝子が国内に帰還したといえます。
新世代ストリートファイターとして堂々復活
2023年11月に大ニュースが飛び込んできました。イタリア・ミラノで行われる二輪のモーターショー「EICMA2023」(通称ミラノショー)で「CB1000ホーネット」が発表されたのです。
さらに2024年3月に東京・大阪などで開催されたモーターサイクルショーで日本公開となり、日本発売も表明。紆余曲折を経てホーネットが日本に完全復活します。 公開された仕様は一部のみで、エンジンは2017年型のCBR1000RRのものをストリート用に最適化。最高出力110kW(約150ps)・最大トルク100Nm(10.2kgm)超とハイパワー仕様です。 フレームも刷新されました。伝統のバックボーンフレームを改めスチール性のツインスパーフレームを採用。リアのスイングアームもCB1000Rの片持ち式を両持ちに改めています。 またフロントサスペンションは硬さを調整可能なものを採用。ブレーキキャリパーも、より正確かつ強力なストッピングパワーを発揮するラジアルマウント方式(ステーに対してボルトを直角に固定する)です。エンジンとともに車体自体の性能も向上していることは間違いないようです。 デザインは、切れ長の2眼式異形ヘッドライトを採用しストリートファイタースタイルを強調。タンクはホーネットの伝統であるサイドが張り出した形状を踏襲し、テールも尻尾が尖ったデザインとなっています。 そんなCB1000ホーネットは、SNSでも話題になっています。 「ボディがシャープにまとまっていてかっこいい」「小さいというのが第一印象。E-Clutchモデルも出てほしい」「CBRのストリートファイターとしてみると魅力的」「カワサキZ1000のライバルになる」「東京モーターサイクルショーで展示されていたバイクの中で1、2位を争うくらい印象に残った」という声がみられます。 また、「4気筒エンジンのまま400cc版を出してほしい」「値段が気になる」「もっと高級感が欲しい」「マフラーにもう少し個性がほしい」というコメントもありました。 ※ ※ ※ 世界を巡ってようやく母国に帰還したホーネット。新世代はハイパワーのストリートファイターで相当の走行性能を持っていることは間違い無いでしょう。 ただ、ホーネットの特徴はリアのアップマフラーが一つ「マフラーにもう少し個性がほしい」というコメントと同様の意見を持つ人は多いかもしれません。 しかしバイクはカスタムも楽しむもの。もしかしたらサードパーティが開発してくれる可能性もあります。 さらにCB1000Rは、CB1000ホーネットの発売が表明された現在も販売が継続しています。そちらとの棲み分けもきになるところ。 新生スズメバチを待つのは楽園か茨の道か、国内発売を待ちましょう。
Peacock Blue K.K.