【バスケ】サンロッカーズ渋谷・船生誠也、“激戦区”勝ち抜き優勝へ自信 広島での優勝経験「生きてくると思う」
大混戦中地区での戦いは「非常にタフ」
-今シーズンのSR渋谷の印象は 正直、(昨シーズンは)中地区はあまりレベルが高い方ではなかったと思っていました、一意見として。ですけど、今年は(地区)優勝チームが2つ入ってくる。とんでもないことが起きています。東(地区の)連覇もないし、西(地区の)連覇もないっていう(笑)。そんなことある?って思うんですけど。非常にタフで難しいと思います、ここで勝つことは。 ただ、ここ(中地区)から優勝が出るんじゃないかって思っていて、もちろん千葉Jさんも強いですけど。レギュラーシーズンの60試合をやっぱハイレベルでやれているというのは、西は一昨季に琉球が優勝して、昨季も西同士の決勝になった。やっぱり西はレベルが非常に高かったし、本当に一つも楽して勝てる試合はなかったですよ、正直。そういうのが生きてくると思うので、それを信じて。切磋琢磨じゃないですけど、中地区で強いチームとやり合っていけば、去年のSR渋谷よりは絶対に強くなると思いますし。去年よりは(中地区内での戦いが)難しいと思います。 -自身のプレースタイルとHCのスタイルとのマッチは? もちろん強度というものは彼はすごく求めますし、常にハードにプレーしなくちゃいけないっていうのは僕にできることだと思います。それをやることは大前提です。(SR渋谷は)ポジションレスというか、ハンドラーが非常にピック&ロールを主流とするスタイルなので。 いろんなチームでPGもやったことがあるんですけど、自分でコールしていいとか、自分が思ったことを自由にできるチームがあったんですけど、ルカは徹底的にやるので。「これをしなさい」「こういうふうに動きなさい」という。もしディフェンスがめちゃくちゃディナイして、そこにパスが入らないとしたら、普通はカウンタープレーだったり、違うオプションがあるんですけど、うちはないので。「(パスが)入らないんじゃなくて、入れなさい」とか、そういったところの徹底の仕方が既存でいる選手はしっかりできているんですね。バスケットボールのテクニック以外の面で、究極のファンダメンタル的な部分。練習での一つ一つの動作とか、パスの出し方とか、すごく細かいので。そこはやっていて面白いなって。30にもなって、1つのパスをこう出すとか、気にしたこともなかったので。そういうところが大事だなと思っています。 -開幕に向けての意気込みは もちろん、100%の状態で向かいたいんですけど、それってどんな選手でも無理だと思います。既存の選手に比べて圧倒的にルカのバスケ(を理解すること)は遅れていますし、新加入の選手は。60試合終わって、CSに出て、CSに完成度の高いチーム、個々になっているということが非常に大事だと思うので。でも、CSに出られなかったら元も子もないので。そこは焦らず、その分一日一日成長できると思うので、既存の選手よりも。なので、コンディションも正直、アキレス腱の痛みだったりとか、いろいろと整っていない部分もあるんですが、練習はできているので。 体を大事にしながら、バスケットでも日々成長しながら、1試合1試合をチームとして戦って、チャンピオンシップに出て。優勝する権利はCSに出ないとないので。優勝したいなと思っています。まずは開幕戦で自分がコートに立てるように、準備していきたいなと思います。2連覇の権利があるのは広島しかないので、広島に残った選手はチームで2連覇を目指していくし、僕は(個人として)2連覇したいですね。
滝澤 俊之