ヴォルゴグラード連続爆発 ソチ・オリンピック直前に浮上したテロの脅威
開幕まで残り6週間。北カフカスに隣接するソチ
30日に発生したバス爆破事件によって、プーチン政権は面子を完全に潰された格好となりました。29日の事件直後、プーチン大統領は警備体制の強化と事件の徹底的な捜査を指示していましたが、その翌日に同じ町で発生した爆破事件によって、テロ対策の限界についても囁かれ始めました。自爆テロが連続して発生したヴォルゴグラードはソチから600キロ以上離れた場所にありますが、実はソチは北カフカスに隣接しているため、テロの脅威がヴォルゴグラード以上に存在するという指摘もあります。 1972年のミュンヘン・オリンピックではパレスチナのテロ組織が選手村に侵入し、イスラエル選手団のメンバーら11人を人質に取る事件が発生し、最終的に11人のイスラエル人を含む17人が死亡しています。国の威信をかけて、ソチ・オリンピックは厳重な警備体制の下で行われるでしょう。しかし、多くの人員がソチにまわされるため、ソチ以外の都市でテロをどれだけ防ぐことができるのかは未知数です。ロシア政府に打つ手はあるのでしょうか?