ユーザー急増Bluesky。新たに約23億円を調達
クリエイターの報酬獲得システムは吉と出るか?
また、同社はクリエイターが支払いを受けられるようにする決済システムの開発にも取り組んでいますが、その仕組みに関する詳細はまだ明らかにされていません。マスク氏も、2022年にXを買収して以来、アプリ内決済システムを導入することに触れてきましたが、まだ実現はしていません。 クリエイターペイメントに関しては、Bluesky内でも賛否両論あるのも事実。「お金を稼がなくてはいけなくなることは、Blueskyを破滅に向かわせるでしょう」と、Ars Technicaのシニアゲーミングエディターであるカイル・オーランド氏は述べています。
SNSの勃興と衰退のサイクルを意識するBluesky
これまでのSNS市場では、「MySpace」や「Friendster」のようなサービスが登場しては消えていくということが繰り返されてきました。一方昨今は「Facebook」による「Instagram」や「WhatsApp」の買収といった統合や、Metaによる「Threads」の立ち上げといった大企業による類似サービスの展開などの動きが目立つようになっています。 Blueskyのポール・フレイジー氏は、こうしたサイクルを踏まえ、Blueskyも永続的なサービスではないことを前提に、サービスを移行できることを考慮した設計にしていると述べています。 フレイジー氏は、Blueskyのクリエイターたちに対し、自分のウェブサイトやニュースレターにオーディエンスを誘導すべきだと述べています。その理由として、たとえば5年後にBlueskyが失速したとしても、オーディエンスを失わないためであると伝えています。 Blueskyのチームもこうした意見に同意しています。できれば5年ではなく、少なくとも10年はよい年を迎えたいと思っているものの、SNSには興隆と衰退のサイクルがあることも認識されています。 と述べています。 Blueskyが今後も急速な成長を続けられるかどうかは不確かです。しかし、2023年9月に100万人であったユーザーが、現在1300万人以上に跳ね上がったことは、世間が新たなSNSの選択肢を求めていることを証明しています。 「日を追うごとに、オープンなソーシャルネットワークの必要性がより明確になっています」と、Blueskyは木曜日の発表で述べました。 私たちは、単なる新たなSNSを提供しているのではなく、ユーザーに自由と選択を与えるネットワークを構築していることに、とても興奮しています。
小野寺しんいち