長崎県発祥の外食大手リンガーハット（東京）が１１日発表した２０２４年８月中間連結決算は、売上高が前年同期比８・２％増の２１２億３６００万円、純利益は３億２６００万円（前年同期は３６００万円の赤字）で、３期ぶりの黒字となった。３月に実施した値上げなどで客単価が約８％伸び、原材料費の高騰などを吸収した。 　営業利益は７億４００万円（同１億２５００万円の黒字）、経常利益は５億９５００万円（同１億４４００万円の黒字）。個人消費水準の回復傾向と価格改定の影響もあり、８月の売上は過去３年で最高だった。 　通期の業績予想は、売上高が４３０億円、営業利益１５億円、純利益８億円などと従来予想を据え置いた。 　佐々野諸延社長は下半期の見通しについて「原材料の高騰の影響を織り込んで３月に価格改定したが、コメの価格がぐっと上がるなど原材料費の影響がまだまだ見込まれ、通期の業績予想は変えなかった」などと話した。