米が高すぎる!台湾やベトナムから輸入米も続々…「もう国産は食べられない?」日本人を襲う「新米ショック」
なぜこれほどまでに高くなっているのか
われわれが普段口にしている主食用米が食卓に並ぶまでのルートには、大きく3つの種類がある。 1つ目は、農家からの無償譲渡だ。「米は親戚の農家から送ってもらう」という読者もいらっしゃるかもしれないが、その場合はこれに当てはまり、農家自身が米を消費する場合もここに分類される。そして2つ目が、農家による消費者への直接販売だ。この2つで年間300万トンほどの米が流通している。国内の年間消費量は約800万トンのため、およそ4割がこれらのルートで流通していることになる。 一方、今回の新米価格に大きな影響を与えているのは、残りの6割を占める3つ目のルートだ。この場合、まず集荷業者が農家から米を集め、そこから卸や小売業者に販売される。農家から米を集める「集荷業者」にはJA(農協)や、その他の業者が含まれている。 もっとも、「集荷業者」という括りにはなっているが、一般的にはJAを通じて米が出荷されるケースが多い。その割合は産地によって相当な差があるが、たとえば北海道では販売される米の約8割がそれに該当する。 今年の新米価格が高騰している最大の理由はここにある。JAなどの集荷業者が農家に支払う金額が異例の高値になっているからだ。 ……・・ 【つづきを読む】『コメ高騰は今後も続く…「産地での奪い合いが激化」「ブローカーの影響も」終わらない《米騒動》その「最大の原因」』
市村 敏伸(農と食のライター)
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