パリ五輪に呼びたかった…。欧州で活躍する23歳以下の日本人選手(10)J2から大飛躍!? 欧州で一躍ヒーローに。将来有望な20歳
現地時間24日に開幕したパリ五輪(パリオリンピック)・男子サッカー競技。本大会に臨むサッカーU-23日本代表のメンバー選考は世間の目にどう映ったのか。さまざまな意見がある中で、今回はパリ五輪メンバーに招集したかったものの、呼ぶことが叶わなかった欧州日本人選手をピックアップして紹介する。※成績は『transfermarkt』を参照
DF:松田隼風(まつだ・はやて) 生年月日:2003年10月2日 所属クラブ:ハノーファー96 II(ドイツ) 23/24リーグ戦成績:28試合3得点3アシスト ドイツの地で成長を続けているのが、スピードと高精度のキックが武器の松田隼風だ。所属チームでは主に左サイドバックを務めることが多い。 JFAアカデミー福島の第11期生である松田は、2022シーズンから水戸ホーリーホックに加入。2023年6月には水戸とハノーファー96(ドイツ)による育成業務提携締結の一環として、レギオナルリーガ(4部相当)に所属するハノーファー96 IIへ期限付き移籍することが発表された。 松田がスポットライトを浴びたのは、今年5月から6月にかけて行われた3部昇格プレーオフ決勝だった。先発出場した第1戦は0-1の敗戦。続く第2戦は2戦合計スコアをタイに戻して延長戦に突入すると、延長前半15分、松田がペナルティエリア内左から左足を振り抜いて勝ち越しゴールをマークした。チームはその後PKで追いつかれてPK戦を迎えたが、2人目のキッカーを務めた松田は見事にキックを成功。PK戦を5-4で制して3部昇格を果たしたチームに大きく貢献した。 3部昇格プレーオフだけでなく、シーズンをとおして安定した活躍を見せた点も高評価ポイントだ。リーグ戦では26試合に出場して2得点3アシスト。4バックの左SB以外にも3バックの一角に入ったり、2列目左サイドで攻撃の一翼を担ったりと戦術対応の幅を広げた。 20歳での五輪出場は逃したが、松田が日本サッカーを代表する選手に成長するのも、そう遠い未来の話ではないかもしれない。
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