レジェンド市川大祐が選ぶエスパ歴代ベストイレブン!「テルさんには尊敬の念しかない」「岡崎はクロスのイメージを描かせてくれる」
前から後ろまで、J屈指のタレントばかり
清水エスパルスの歴代ベストイレブンを選ぶなら誰か? サッカーダイジェスト本誌の企画でレジェンドが答えてくれた。本稿では“アカデミーの最高傑作”市川大祐氏が選出した栄えある11人をお届けする。 【画像】3季ぶりのJ1復帰&首位奪還!清水エスパルスの歓喜の瞬間をお届け! ――◆――◆―― 自分が清水でプレーし始めた1998年から、中堅に差し掛かった2000年代後半まで、数え切れないほどの選手と関わらせてもらっただけに、難しいですね。本当は、年代別で決めさせてほしいくらいです(笑)。 ただ、印象深いのは、やはり若い時に一緒に戦った先輩たちです。自分がプロでやっていけたのは、偉大な背中、姿勢を見て成長できた点が本当に大きかったです。当時の清水はまさに“黄金期”で、前から後ろまで、どこを取ってもJ屈指のタレントばかり。そりゃ、毎年のようにタイトル争いができますよね。 守備陣から挙げていくと、まず真田雅則さんは安心感がありました。今でこそ、当たり前のようにGKに足もとの技術が求められますが、真田さんは昔から上手く、シュートへの反応速度も一級品。攻守のバランスが良い選手でした。 また、全体が上手くいっていない時間帯に、真田さんがひと声かけるだけでチームが落ち着くような、リーダーシップのある方でもありましたね。 CBは、齊藤俊秀さんと森岡隆三さんが鉄板。常に攻撃的なサッカーを目ざしていたなかで、後ろにふたりがいると、より思い切って前に出られるんです。戸田和幸さんは中盤のイメージも強いけど、ボランチに入れたい選手が多すぎるので、今回は3バックの一角とさせてください。 右ウイングバックは安藤正裕さんと最後まで悩みましたが、僕を入れさせてもらいます(笑)。ボランチは、やはりサントスの存在感が別格でしたね。プレーヤーとしても素晴らしかったですし、プロになったばかりの自分に“プロとはこうあるべきだ”と、背中で見せてくれた選手。 ウォームアップのブラジル体操も、手足の指先まで神経を通わせて、繊細に、かつ大きく身体を動かす。準備から一切手を抜かない、人として素晴らしい方でした。 中盤の底のもう一枚は悩ましいですね。藤本淳吾や兵働昭弘、本田拓也も捨てがたいですけど...やっぱりテルさん(伊東輝悦)。自分が清水に在籍したすべてのシーズンで一緒に戦って、お世話になりました。今でも現役でプレーされている点も含め、尊敬の念しかないですね。 左はアレックス(三都主アレサンドロ)です。清水だけでなく、02年の日韓ワールドカップでもともに戦いましたが、彼もサントスと同様、人として素晴らしかった。
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