女川原発２号機で重大事故が起きた際の避難計画に不備があるとして、周辺住民が東北電力に運転差し止めを求めた裁判で、住民側は最高裁に上告しないことを決めました。

　石巻市の住民１６人が「原発事故が起きた際の宮城県と石巻市の避難計画には不備があり実効性がない」などとして、東北電力に女川原発２号機の再稼働の差し止めを求めていました。 　１１月２７の控訴審判決で、仙台高裁は避難計画について「判断の過程に欠落があるとは言えない」などとして一審に続いて住民側の訴えを棄却しました。 　住民側は２日「上告をすれば、避難計画に全く踏み込まなかった門前払いの一審判決に戻る可能性を否定できず、避難計画を争点としている他の訴訟に悪影響を与える可能性がある」などとして最高裁に上告しないことを決めました。