おしゃれは暮らしから。ザ・コンランショップ創業者の「モダン・ブリテン」展で魅力的なデザインの世界を体感!
ザ・コンランショップを1973年にイギリスで創業し、画期的なライフスタイル提案型ショップの概念で日本を含む世界のデザイン市場を激変させた、サー・テレンス・コンラン。その人物像に迫る日本で初めての展覧会が、東京駅丸の内駅舎内の東京ステーションギャラリーで2025年1月5日(日)まで開催中です! 【写真でチェック】話題の展覧会で見つかるおしゃれグッズ&暮らしのヒントまとめ
サー・テレンス・コンランとは?
サー・テレンス・コンラン(1931-2020)は、イギリス生まれのインテリアデザイナーであり、ザ・コンランショップの創業者。ロンドンにあるデザインの名門校でテキスタイルデザインを学んだ後、デザイナーとして家具や店舗のデザインを手掛けるなかで自身のライフスタイルショップ「ハビタ」を1964年に、「ザ・コンランショップ」を1973年に開き、世界的に展開して成功を収めました。 「Plain, Simple, Useful(無駄なくシンプルで機能的)」なデザインが生活の質を向上させると信じて突き進み、イギリス発のモダンデザインで世界の生活文化に大きな変革をもたらしたパイオニアです。 他にもレストラン事業や出版業、都市開発に至るまで、さまざまな分野で才気を発揮。1989年には世界初のデザイン・ミュージアムを設立しました。デザイン分野での功績と文化事業が評価され、英国王室より騎士に叙勲され「サー」の敬称を許されています。 東京・西新宿のザ・コンランショップ日本初出店から、今年で30年。今回の展覧会は、サー・テレンス・コンランの探求心と歴史的な偉業に触れることができる、貴重な機会です。
「テレンス・コンラン モダン・ブリテンをデザインする」展の見どころ
テレンス・コンランがパターン・デザインした食器やテキスタイルなどの初期プロダクト、家具デザインのための模型、ショップやレストランのためのアイテム、発想の源でもあった愛用品、著書、写真、映像など300点以上の作品や資料の展示に加え、彼から影響を受けた人々のインタビューも交えてさまざまなコンラン像を浮かび上がらせる内容となっています。 ブリティッシュ・ポップアートの先導者エドゥアルド・パオロッツィからテキスタイル・デザインを学んだコンラン。政府による文化施策「英国祭」などが開催されたことをきっかけにデザイン産業が活気づき、彼が手掛けたテキスタイルや食器のパターン・デザインが注目されるように。家具の輸入販売に加え、鉄・木・籐を用いた椅子やキャビネットの製作販売をおこない、テイストメーカーとしての評価も得ていきます。 ビートルズ、ツイッギー、マリー・クワントといったアイコンの登場とともに、音楽、アート、ファッションのジャンルで若者文化が炸裂した1960年代のロンドン。コンランは「ライフスタイルの提案」をコンセプトに生活用品を扱う小売店「ハビタ」をチェーン化して大成功を収めました。