「世界トップ2%」科学者に選出 県立看護大・真田学長 看護学・生涯評価で国内唯一
●米スタンフォード大まとめ 米スタンフォード大が影響力のある「世界トップ2%」の科学者をまとめたデータベースの最新版が30日までに公開され、県立看護大の真田弘美学長が看護学分野(生涯・単年評価)で選ばれた。同分野の生涯評価での国内選出は真田氏のみとなる。 スタンフォード大は22科学分野と174サブ分野で5編以上の論文を発表した世界の研究者500万人に関して、数種類の指標を組み合わせて評価、ランク付けし、2015年から毎年上位2%を公開している。 真田氏の褥瘡(じゃくそう)(床ずれ)の予防・改善用マットレスの開発、エコーやサーモグラフィーを用いた「患者状態の可視化」などの論文が他の研究者の論文に数多く引用されている点などが評価された。 真田氏は「若手研究者の育成を長年続けてきたことも選出につながった」と語り、国際化やデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進、災害対応力を備えた看護師の育成に意欲を示した。