“超売れっ子女優の姉”イメージを払拭した29歳女優、“恋愛ドラマの女王”になる日も近い
姉も“売れない役者”ではなかった
一方のアリスさん。決して“売れない役者”というわけではありませんでした。 たとえば2010年には当時15歳で昼ドラ『明日の光をつかめ』(フジテレビ系)に主演していますし、2014年はドラマ『ルーズヴェルト・ゲーム』(TBS系)に出演、映画『銀の匙Silver Spoon』でヒロインを好演。 2015年と2017年に放送されたドラマ『釣りバカ日誌』シリーズ(テレビ東京)では明るく可憐なヒロインを演じ、2017年度後期の朝ドラ『わろてんか』(NHK)ではコメディエンヌとしての才能も高く評価されました。
自分のペースで役者業に邁進
とはいえ、同時期のすずさんのブレイクっぷりがヤバすぎたのです。アリスさんも着実に役者としてステップアップしていたのですが、すずさんが飛び級的に激売れしていったため、「広瀬すずの姉」という見られ方をしてしまうのも否めませんでした。 しかし、アリスさんとすずさんは仲良し姉妹として知られており、当の本人たちはお互いの人気はどちらが上かなんて、さして気にしていなかったのでしょう。 腐らずに自分のペースで役者業に邁進していたアリスさん。2018年の深夜ドラマ『探偵が早すぎる』(日本テレビ)で滝藤賢一さんとダブル主演したり、2021年のGP帯ドラマ『知ってるワイフ』(フジテレビ系)でヒロインを演じたりと、キャリアを積んで結果を残していきました。 それが2022年から3年連続の恋愛ドラマ主演に繋がっているのです。
『366日』をヒットに導けるか
現在主演中の月9『366日』は、HYの名曲「366日」の世界観から着想を得たオリジナルラブストーリーで、その悲劇的展開で視聴者を釘付けにしています。恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラーをしている筆者の、今期の恋愛ドラマでダントツのイチオシ作。 『366日』がヒットすれば本格的に“恋愛ドラマの女王”と呼ばれるようになってくるかもしれません。 ただアリスさんはコメディエンヌとしての才能があり、シリアスな演技にも定評があります。ですから恋愛ドラマに限らず刑事もの、医療もの、弁護士ものといったお仕事系ドラマの主人公を演じる彼女もぜひ観てみたいものです。 <文/堺屋大地> 【堺屋大地】 恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。現在は『現代ビジネス』、『smartFLASH』、『文春オンライン』、『集英社オンライン』などにコラムを寄稿。LINE公式サービスにて、カウンセラーとして年間で約1500件の相談を受けている。Twitter(@SakaiyaDaichi)。
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