JFL首位高知の新戦力...瀬尾純基25歳のほろ苦くも決意を伴う新天地デビュー「人生初の観衆1万人越え…楽しかった」
この夏に高知ユナイテッドSCへ加入したMF瀬尾純基(25)が、新天地で感じた喜びを活躍への誓いに昇華する。 【JFL高知】集客拡大への尽力がひとつ結実した観客席の光景 1日、日本フットボールリーグ(JFL)第18節の高知ユナイテッドSCvsヴェルスパ大分が行われ、高知は0-1と敗戦。 本拠地にクラブ史上最多の観衆1万1085人を動員したなか、スコアもゲーム内容もV大分に凌駕された印象が強く、V大分に対しては今季2戦2敗。首位チームがミライへの糧とすべき、悔しい黒星だったことが想像に難くない。 表題の瀬尾は中断期間中に加入した新戦力。7月末に現在JFL3位のヴィアティン三重を退団し、8月上旬にV三重と同じくJ3リーグ入会を目指す高知への加入が発表された。 この日は1点を追う64分の途中出場で新天地デビュー。まだチーム合流から2週間ほどだそうだが、さっそく重要な局面で起用され、ほろ苦くも決意を伴うゲームとなった。 「得点のチャンスはどちらにもありました。V大分さんがモノにして、僕たちはモノにできなかった…今日に向けて良い取り組みができたと思いますが、結果には繋がりませんでした」 「僕はこの夏に加入させていただいて、さっそく得点やアシストを強く求められる形での起用。大きな悔しさが残りますし、次からは小柄なアタッカー(165cm)の特徴として、スピードやドリブルをもっともっと活かしたいです」 デビュー戦でいきなり、JFLで稀に見る「観衆1万人越え」。率直な感想を尋ねてみた。 「自分がまだいない時にチームメイトやスタッフの方々が尽力された賜物ですね。1万人超えの試合は人生初で、スタンドを眺めて緊張したけど、いざ試合に入れば集中できました」 「高知県全体に後押ししてもらえるクラブだと思いますし、1万人の方々に勝利を届けられなかった悔しさが一番強いですけど、その反面、プレーしていて“楽しさ”も正直ありましたね」 新天地として高知を選んだ点については。 「(前所属)V三重が3位で、高知は首位という、どちらもJ3昇格が狙えるライバル。ですが、高知からお話をいただいたとき、首位のチームでサッカーができる喜びについて考えました」 「退団後にお話を貰ったのですが、僕は昨年所属していたソニー仙台FCで高知と対戦したとき、後半AT(90+3分)に同点ゴールを決めて…(笑) 『“高知の”力になってほしい』と声をかけていただきました。素直に嬉しかったですね」 高知の一員として歩み出し、ほろ苦くも決意を伴うデビュー戦を戦った瀬尾。もちろん、Jリーガーを少年時代から目指しているそうで、今季ラストへ見据えるは最高のフィナーレだ。 「全クラブが高知に対して牙を向けているはずだし、残りの全試合がビッグマッチ。半分は僕がいない時に築かれたものだけど、残り半分で僕の持てる力を発揮し、J3昇格の助けになりたい。まずは切り替えて、次の試合に臨みます」 ◇JFL第19節 9月8日(日) 15:00キックオフ レイラック滋賀 vs 高知ユナイテッドSC 東近江市総合運動公園布引陸上競技場 ◇MF24瀬尾純基 1999年6月7日生まれ。鳥取県出身。ガイナーレ鳥取の下部組織、青森山田高校、大阪体育大学を経て、2022年からJFLの舞台へ。ソニー仙台FCで2年間、ヴィアティン三重で半年間プレーし、8月に高知ユナイテッドSCへ加入した。
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