（ブルームバーグ）： 英金融機関ネーションワイド・ビルディング・ソサエティーは、ヴァージン・マネーＵＫを29億ポンド（約5470億円）で買収することに暫定合意した。両社が合併すれば、住宅ローンと預金の規模が英国で２番目に大きな金融機関が誕生する。

７日の発表文によると、買収案の条件に従い、ヴァージン・マネー株主は１株当たり220ペンスの現金を受け取る。６日の株価終値に38％のプレミアムを上乗せした格好になる。

ロンドン時間７日午前の取引で、ヴァージン・マネー株は一時37.5％高の218.70ペンスと急騰。同社取締役会は株主に提案の受け入れを呼び掛けるという。

総資産で英国６位のリテール銀行と最大のビルディング・ソサエティーの合併は、同国銀行業界の勢力図を塗り替える。発表文によると、合併後の総資産は3660億ポンド、融資・前払い金総額は2835億ポンド。約2500万人の顧客と700の支店を抱え、英国ではロイズ・バンキング・グループに次ぐ規模になる。

原題：Nationwide Bids ￡2.9 Billion for Virgin Money to Boost Mortgages（抜粋）

--取材協力：Jan-Henrik Foerster.

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