円が対ドルで一段安、157円台後半-口先介入誘う水準と野村証券
(ブルームバーグ): 19日のニューヨーク外国為替市場で、円はドルに対して一段安。1ドル=157円台後半と、5カ月ぶりの安値を付けた。
米連邦公開市場委員会(FOMC)会合と日本銀行の金融政策決定会合を経て、円は一段と下げを拡大。19日には一時1.9%余り下げ、1ドル=157円81銭を付けた。
後藤祐二朗氏と宮入祐輔氏を含む野村証券のストラテジストは同日のリポートで、「ドル・円相場は現在、しばらく沈黙していた日本の財務省が口先介入を始め得る水準にある」と指摘した。
野村証券は、日銀が2025年3月に無担保コール翌日物金利の誘導目標を0.25ポイント引き上げると予想。その後は同年10月、26年3月に追加利上げをして政策金利を1%にするとみている。
来年1月に米国で第2次トランプ政権が発足し、7月には日本で参議院議員選挙が行われる。当局者は「ファンダメンタルズの確認」により多く時間をかけることになるだろうとリポートは指摘する。
また野村証券によると、市場関係者は今月25日に予定されている日銀の植田和男総裁による講演と、27日公表予定の金融政策決定会合における主な意見(12月18、19日分)に注目している。
原題:Yen’s Plunge Could Lead Japan to Talk Up Currency: Nomura(抜粋)
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Carter Johnson