ハワイでロケを行う内野まこと【写真：(C)BS-TBS】

　ここでコーディネーター時代の面白エピソードも聞いてみた。 「もてましたね（笑）。女優さんとかタレントさんに。僕1回結婚したんです。あるグラビアタレントと」 　突然、驚きのカミングアウト。だが「1回」ということは……。 「別れちゃったんですけど。ダメな男の正体がバレたんです（笑）」 　男女問わず大勢のタレントや歌手とも仲良くなったと言うが、もう一つ驚きの思い出を紹介してくれた。 「イチローさんがハワイに来た時も仲良くさせていただきました。マリナーズに行く前だったと思いますが『シアトルってどんな所』と聞かれました。一緒にジムに行ったり、食事をしたり。すし店に行くと筋肉にいいからと言ってよく鉄火丼を食べていました。食後はジムに行き、その後、ホテルに戻って素振りをしていたようです。すごく努力家の印象でした。あとはホットドックが好きでよく自分で買って食べていました。あと、サインボールも頂きました。高くならないかなと願っています（笑）。ジョークです」 　おちゃめで親しみやすく人気なのも納得だ。ここでBS-TBS『内野まことのフラフラタビ』の見どころを尋ねた。『吉田類の酒場放浪記』『町中華で飲ろうぜ』など街ブラ＋酒というBS-TBSの伝統文化を、ハワイを舞台に感じさせるようだが。 「観光客で賑わうワイキキ周辺などの喧騒から離れた地域を訪ねました。紹介するのは観光客向けのキラキラハワイではなく昔ながらのポリネシアンスタイルのバーなど地元の人から愛される食事や酒を提供するお店、等身大の飾り気のないハワイとロコたちです。そこにはアロハがいっぱいあるんです。お客さん同士が思いやりや物、情報を共有してファミリーのようになれる場。これまでなかなか見せることがありませんでした」 　番組プロデューサーの山邉宏之氏と松井和彦氏は内野の起用理由を「玄人向けのハワイ番組を制作するにあたり、まことさん自身もキラキラした観光情報だけではなく、ローカルの暮らしに根付いた自然な姿のハワイとその魅力を発信したいという思いがあり、考えが合致しました」と説明した。今回の番組では定番の青い飲み物とワイキキの映像は極力禁止という制限を自らに課して制作したという。 □内野（うちの）まこと　1966年3月22日、神奈川県生まれ。20歳からハワイに留学。Chaminade Universityを卒業後、一度はホテルに就職するが、早々に「Airs Hawaii」を設立し、日本のメディアにおけるハワイ撮影全般のコーディネーターとして活躍。現在は、日本とハワイのデュアルライフを楽しみつつ、タレントとしてハワイの魅力を発信。イベント、ラジオ出演、執筆、講演活動など幅広くハワイのプロモーションのため活動中。