【カンヌ国際映画祭】亡き妻に捧げる...85歳のフランシス・フォード・コッポラ監督、ついに最新作に発表! アダム・ドライバーやアンジェリーナ・ジョリーの父も登場した3日目の赤絨毯
大階段3日目の5月16日、4年ぶりにフランシス・フォード・コッポラが『メガロポリス』でカンヌ国際映画祭へ。妹と孫娘のロミー、豪華な出演陣とともに現れた。 【写真】5月16日も大盛況だったカンヌ大階段をプレイバック! 監督は40年前からこの作品の構想を温めていたそうだ。パルムドールを2回受賞しているフランシス・フォード・コッポラは、この第77回カンヌ国際映画祭でとうとう最新作『メガロポリス』を発表した。 振り返れば、撮影現場はトラブル続きでスタッフの交代も相次いだ。脚本を書き直すこと300回あまり、ついに監督の夢が叶った。それは自分のSF作品を公開すること。この作品では、自分の都市をユートピアとして再建することを志し、超保守的な市長と対立する建築家を描いている。キャスティングにはハリウッド俳優がずらり。 白いスーツに黒いボウタイのアダム・ドライバー、シャイア・ラブーフ、ジョン・ヴォイト(アンジェリーナ・ジョリーの父)、ナタリー・エマニュエル、ジャンカルロ・エスポジート、オーブリー・プラザらの出演者はこの日の作品上演に先立ち、監督と一緒にパレ・デ・フェスティバルの階段に現れた。 この映画は今年4月に亡くなった監督の妻エレノアに捧げられている。麦わら帽子をかぶったフランシス・フォード・コッポラは、妹のタリア・シャイア、そして17歳の孫娘ロミー・マーズ(娘ソフィア・コッポラとミュージシャンのトーマス・マーズの子ども)とともに登場した。ブラックビュスティエドレスとシャネルのパンプスで生まれながらの気品を漂わせるティーンエイジャーは、レッドカーペットで祖父をがっちりサポートしていた。
優雅さにあふれたレッドカーペット
これに先立ち、アンナ・ムグラリスがチュールスカートのついたシャネルドレスでレッドカーペットに登場した。続いて歌手のイズルトがシックなスーツに大きな帽子姿で現れた。アイシュワリヤー・ラーイはゴールドフラワーをあしらったトレーンドレスでみやびやかに登場。ジュリー・ガイエはビュスティエドレスに完璧なシニヨン、サングラス姿でハリウッド的魅力を振りまくと、シルバーのスーツを着たリサ・アズエロスとなにやら笑い合った。 次にやってきたのはフランスのシンガーソングライター、ザホ・デ・サガザンで、こちらはオマール・シーのジョークに爆笑。続くグレタ・ガーウィグに、ザホ・デ・サガザンは2日前のオープニングでデヴィッド・ボウイの『モダン・ラブ』を歌ったばかりだ。 キャロル・ブーケも家族連れでやってきた。シャルロット・カシラギと別れたばかりの息子、プロデューサーのディミトリ・ラッサムだ。そして伝説の天才作曲家ハンス・ジマーの登場。 最後にマチュー・カソヴィッツがやってくると、『メガロポリス』チームに場所を譲った。フランシス・フォード・コッポラは、孫娘とずっと腕を組みながら、出演俳優たちと堂々とポーズをとった。パレ・デ・フェスティバルに入った監督は、「ブラボー、ムッシュー」の声援とともにスタンディングオベーションで迎えられた。
text: Chloé Friedmann (madame.lefigaro.fr)