【マリーンC】テンカジョウがハイペースを味方に鮮やかに差し切り勝ち 5馬身差で重賞初制覇を飾る
先行争い激化でハイペースの展開
これまで4月に3歳以上の牝馬限定1600m戦として行われていたマリーンCだったが、時期が9月に移動し、3歳限定戦として距離も1800mに変更された。今年は6頭立ても、ダートグレード競走を勝利しているアンモシエラとアンデスビエントが出走。この2頭が実績上位というメンバー構成となっていた。 【スプリンターズS2024 推奨馬】複勝率100%の条件満たす!能力はスプリント界屈指 SPAIA編集部の推奨馬を紹介(SPAIA) しかしスタートを切ると、逃げる競馬で結果を残してきた上記2頭による先行争いが激化。後続を引き離して1周目のスタンド前を通過。11.6-10.8(22.4)とダート1800m戦とは思えない幕開けとなった。 2角から向正面に差しかかるところで12.5-13.2-13.1とペースは緩んだが、さすがにオーバーペース。3番手につけていたザオ、4番手のクラヴィコードも含めた4頭が固まる展開となった。 3角でアンデスビエントは後退。4角から直線に向くところで、地元船橋所属のザオがアンモシエラを振り切って押し切るかと思われたが、残り200mを切ったところで後方から運んでいたテンカジョウが突き抜け、2着クラヴィコードに5馬身差をつけた。勝ちタイムは1:53.5で重賞初制覇を飾った。
国分優作騎手「もっと良くなると思っています」
テンカジョウは1勝クラス、2勝クラスと連勝してマリーンCに参戦。特に前走は大きく立ち上がるなど、スタートに課題がありながらも後方から差し切るという内容だったが、後続に2馬身半差をつける完勝。今回は2番人気に支持されていた。 前2走より改善されていたものの、今回もスタートは遅く、後方2番手からじっくり運ぶ形となった。想像以上にペースが流れたことは、テンカジョウに味方した。それでも道中はリラックスした走りに映り、4角もロスなく立ち回り最後の直線へ。末脚は地力の高さを証明するものであり、3連勝とまだ底を見せていない。 騎乗した国分優作騎手も「これから先、もっと良くなると思っていますので、一緒に活躍していきたいです」と期待を寄せている。この勝利でJBCレディスクラシックへの優先出走権を獲得。重賞戦線で活躍する古馬相手にどのようなレースを見せてくれるのか注目だ。