熱海への観光客数がV字回復! 活気を取り戻したヒミツとは?(静岡)
Daiichi-TV(静岡第一テレビ)
コロナ禍の影響で一時、観光客が激減し“衰退していた”熱海。特に夜になると、街には人影もまばらでしたが、それがいま、多くの人で賑わっています。熱海が活気を取り戻した復活のヒミツとは? (取材班) 『たくさんのお客さんがならんでいます』『こちらにも行列ができています』 いま、熱海には若者を中心に観光客が殺到。 (埼玉からの20代) 『海鮮丼をインスタでみたので食べたいなと思って』 (千葉からの20代) 『日々の疲れをいやしに』 SNS映えや“食べ歩きスイーツ”なども人気を後押し。 さらに、宿泊施設でも… (熱海ニューフジヤホテル ホテル営業部 西家 真 次長) 『大学生・若い人たちがたくさん増えているので約350室ほぼ毎週末埋まっているような状況』 この湧き上がる熱海の活気、いったい何が起きているのでしょうか? 熱海銀座商店街でひときわにぎわっていたのは、“抹茶スイーツ”が人気のお店、熱海さとり本店。 (20代の客) 『抹茶感めちゃめちゃあります』 年に数回、熱海を訪れるというカップルは街の変化を感じているそうで… (20代の客) 『前来た時と全然お店が違う』 実はこの店、去年12月にオープンしたばかり。 熱海ではいま新規出店が相次いでいてこちらの日本茶専門店CHABAKKA TEA PARKS 熱海店も、今年4月にオープンしたばかりです。 (20代の客) 『古き良き店とその隣に新しい店もあっておもしろい』 商店街周辺にある60の飲食店のうち、11店舗が去年から今年にかけてオープン。この出店ラッシュを“後押し”しているのが宿泊客の復活です。 (熱海市役所 観光建設部 立見修司 次長) 『去年はコロナ前の大体9割ぐらいまで宿泊のお客様は戻ってきました。』 新型コロナの影響で過去最低に落ち込んでいた宿泊客数は、去年V字回復。さらに! (熱海市役所 観光建設部 立見修司 次長) 『ホテル・旅館側の人手不足もあって、1泊朝食や素泊まりを使うようなホテル・旅館が増えてきましたので』 人手不足により「夕食なし」のプランが増加。それにより、夕食のために街に出る人が増えたというのです。こちらの2人も素泊まりで宿泊代を抑え、夜の熱海を楽しみたいと近くの海鮮居酒屋へ。 実はこの店は、“素泊まり需要”を狙い今年3月にオープン。 (熱海おさかな食堂 炙り家 堀 秀行 店長) 『素泊まり需要が多くて夜のご飯というところがお客様の中で求められている』 土曜日の午後8時には満席状態に。 ( ホテルに宿泊する客) 『熱海の夜を満喫して』『うまい!うまい!』『熱海の夜楽しいです。もう1軒、行こうかな』 1年半以上前、夜のにぎわいがなかった街に…いま、観光客の姿が戻りました。夜遅くまで営業する店も増えています。 (取材班) 『午後10時ですが、多くのお客さんでにぎわっています』 今年4月にオープンしたのは、熱々の土鍋で提供する鶏ガラ醤油ベースのラーメン店「貝心のいち撃」。飲み歩く人を見込んで、週末の営業時間は午前2時まで。 (客) 『シメのラーメン』『シメに来ました』 旅館で食事をしたのにも関わらず、小腹が空いて来てしまったといいます。 (客) 『右:全然いける!左:こってりしてないから』 観光客が戻り、夜の街のにぎわいも取り戻しつつある熱海。建設中のホテルも多く、今後さらに活気づいていきそうです。