期待高まる「師走相場」、注視したい3大チェックポイント
サッカーのワールドカップで強豪ドイツを破った日本代表。日本株も「師走相場」で同様の快進撃をたどることができるか(写真:MEXSPORT/アフロ)
いよいよ「師走相場」である。週明け11月28日が配当金や株主優待の権利付き売買最終日。翌29日が権利落ち日だから、この日から実質的に12月相場がスタートする。 かなり周知のことではあるが、確認しておこう。12月は上昇確率の高い月である。証券取引所が再開された1949年から2021年まで73回あった12月相場の騰落は47勝26敗と、勝率64.3%。この64.3%は12カ月中で1月(勝率68.5%)に次いで高い(4月も同率64.3%)。 過去20年間で見ると、15勝5敗。20年間の平均上昇率も2.5%と12カ月で最高。アノマリー(経験則)からは、「掉尾(とうび)の一振」や「クリスマスラリー」などの言葉で表される上昇相場を期待していいことになる。 さらに大事なのは、1月がさらに上昇確率が高いこと。この12月初めに参戦し、1月末まで保有すれば、アノマリーどおりなら、大きな成果が得られることになる。 もっとも、3割前後の確率で「負け」となった年もあることは忘れてはいけない。2018年のように月間で10%以上の下落率を記録した年もある。なお厳しい環境に包まれた相場だけに、柔軟に、フットワーク軽く対応したい。
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岩本 秀雄