【ライブレポート】ジェジュンがCSOを務めるiNKODE JAPAN初主催ライブでSAY MY NAMEが世界初パフォーマンス
■HITOMI(本田仁美)23歳のバースデーサプライズ演出も! JAEJOONG(ジェジュン)が設立した事務所・iNKODEの日本法人であるiNKODE JAPANが初めて主催するライブ公演『iNKODE to PLAY』が、10月5日・6日に幕張メッセイベントホールで開催された。 【画像】笑顔を見せるジェジュンとSAY MY NAME 「JAEJOONGが魅せる“音楽の祭典”とiNKODEの“未来”」をテーマに、JAEJOONGのデビュー20周年を記念したオリジナルフルアルバム『FLOWER GARDEN』の収録曲や日本語楽曲を多数披露した。 また、JAEJOONGが手掛けるiNKODE初の7人組ガールズグループ、SAY MY NAMEの世界初パフォーマンスの場ともなった。SAY MY NAMEは、日本出身のHITOMI(ヒトミ)、MEI(メイ)、韓国出身のSOHA(ソハ)、DOHEE(ドヒ)、JUNHWI(ジュニ)、SEUNGJOO(スンジュ)、タイ出身のKANNY(カニー)の7人で結成し、10月16日に1st EPアルバム『SAY MY NAME』で韓国デビューする。本公演は、現在アーティストとしてだけでなく、自身もCSOとして新しい人材の発掘や育成に携わるなど、精力的に活動しているJAEJOONGと、そんなJAEJOONGが手掛けるSAY MY NAMEが一緒に創り上げた記念すべき公演となった。 ■10月6日オフィシャルレポート 色鮮やかなペンライトの光に包まれた幕張メッセイベントホールに荘厳な音楽が流れ、JAEJOONG(ジェジュン)が設立した事務所・iNKODEが歩んだ軌跡の映像が流れる。iNKODE JAPAN初の主催ライブ『iNKODE to PLAY』の幕開けだ。 ステージ中央のLED越しにJAEJOONGのシルエットがゆっくりと現れると、デビュー20周年を記念したフルアルバム『FLOWER GARDEN』収録の「Devotion」からライブはスタート。ステージを左右に移動しながら、冒頭からロック全開で観客に向けて熱く歌い上げる。 続いて「9+1#」「Big Revolution」とロックナンバーが続く。「Everybody, put your hands up!!」と観客を煽り、さらに会場のボルテージを上げると、その後のMCでは「iNKODE to PLAYへようこそ! みなさん楽しんでいますか? ここまで来てくれて本当にありがとう!」とまずファンへの感謝からはじめるJAEJOONG。「ロック・ジェジュンはどうですか?」「僕は昨日8時間寝られたんですよ、みなさんもたくさん寝てくださいね」などと、優しく観客に語りかける場面も。 挨拶のあとは、壮大なバラード曲「Walking On Water」を経て、「Dopamine」の分厚いギターリフが会場に鳴り響く。マイクからメガホンに持ち替えて歌うお決まりの演出を魅せ、頭を前後に振りバンドサウンドを全身に浴びながら熱唱。 その後、JAEJOONGがステージを去ると、「僕が『せーの』と言ったら『SAY MY NAME!』と叫んでね」と観客に呼びかける。JAEJOONGの掛け声に合わせて会場中のファンからSAY MY NAMEの名前が呼ばれると、スクリーンにトレーラー映像が流れ始めた。いよいよ、韓国デビューに先がけて全世界初パフォーマンスとなる待望の7人組ガールズグループの登場だ。幕張メッセにいるすべての者が固唾を呑んで行方を見守る。観客はもちろん、制作スタッフ、関係者、所属事務所、そしてステージを降りたばかりのJAEJOONGさえも――。その場にいる全員がその一瞬一瞬を刮目し、ついにそのときが訪れた。 7人を表す猫が映像の中で星空に変わると、シースルー式のLEDの向こうにSAY MY NAMEの姿。ゆっくりと星空が左右に開くと、火花とともに魅力たっぷりの7人の笑顔がはじけた。かわいらしくもありクールなダンスパフォーマンスを披露。まさに華々しい登場だ。 続く楽曲は、1st EPアルバム『SAY MY NAME』の収録曲であり、JAEJOONGが作詞を手掛けたオリジナル曲「Goldilocks Water」。かわいらしいポップなメロディとともにキャッチーなダンスを披露すると、会場からは多くの歓声が沸き起こった。パフォーマンス後、SAY MY NAMEが一人ずつ愛嬌たっぷりの挨拶を披露。メンバー最年少のSEUNGJOO(スンジュ)が「14歳のSEUNGJOOです」と自己紹介すると、その若さに客席から驚きの声があがる。「大きい会場なので私たちもちょっと前に行ってみましょうか」とHITOMI(ヒトミ)がメンバーに呼びかけセンターステージへ移動したあと、バラード「Brightest Star」(BRIGHT)をカバー。透き通るような歌声のアカペラから始まり、7色の心地よいハーモニーが会場全体を包み込む。ときにはメンバー同士で顔を見合わせながら、情熱的にしっとりと歌い上げた。 続いて披露したのは、アルバムの収録曲「(韓国語表記)(意味:夜空で最も輝く星になる)」。月に照らされたような幻想的な演出のなか、7人が優しく、ときには力強くメロディを紡ぎ出し、SOHA(ソハ)やDOHEE(ドヒ)の澄んだ高音が会場全体に響き渡った。バラード曲のあとは、MEI(メイ)、KANNY(カニー)、JUNHWI(ジュニ)SEUNGJOO(スンジュ)の4人がワイルドにダンスパフォーマンスを披露。激しくも息のあった、新人とは思えない圧倒的なダンスパフォーマンスを魅せつけた。 その後、7人が再合流し、HITOMIの「最後も盛り上がっていきますよ~」という掛け声とともにセンターステージへと駆け出す。SAY MY NAMEが最後に披露するのは、アルバム収録曲の「8llowme(フォローミー)」。エネルギッシュな曲調に合わせ、ステージの7人と会場が一体となって踊りだす。メンバーのかわいらしさと相まって、実にSAY MY NAMEらしい楽曲に仕上がっている。1番を歌い終えると、センターステージにトロッコが到着。「みなさんありがとうございます!」と観客に声をかけながらトロッコで会場を縦横に走り、楽しそうにサインボールをプレゼントしていた。ステージに戻ると、最後の決めポーズとともにメンバーカラーのテープが勢いよく噴出され、会場は温かい拍手に包まれた。 パフォーマンスを終え、メンバーが一人ずつ感謝の気持ちを伝えるなか、HITOMIの番になると、突如バンドがバースデーソングの演奏を始める。すると、HITOMIのメンバーカラーである黄色の花束を持ったJAEJOONGが登場。本公演の10月6日は、HITOMIの23歳の誕生日でもあったのだ。完全にサプライズの演出であったため、HITOMIは突然のお祝いに驚きつつも、幸せそうな笑顔を浮かべた。JAEJOONGが「今日はHITOMIちゃんのおじいちゃんも来てくださっていて…」と切り出すと、「実は、韓国で挑戦することをおじいちゃんに言わずに韓国に行ったので…こうして夢を叶えてまたステージ上で挨拶できるのがすごくうれしいです」とHITOMI。思わず感極まり涙を見せると、他のメンバーももらい泣き。そんなHITOMIを6人が温かく囲み、デビュー前ながら家族のようなメンバー同士の絆を見せた。JAEJOONGから受け継いだ優しさと思いやりが詰まった感動的な瞬間は、間違いなく本公演のハイライトのひとつとなった。こうして、これからの活躍を期待せずにはいられないSAY MY NAMEの初々しくも、堂々とした2日間に渡る世界初パフォーマンスが終了した。 その後、JAEJOONGがステージに残ると、観客から「アッパ(お父さん)!」と呼ばれ、少し困惑した表情に。「SAY MY NAMEからしたらオッパ(お兄さん)かもしれないけど、アッパはまだ早い! アジョシ(おじさん)はもっと違うでしょ!!」とツッコミを入れる場面も。そして、「少ししんみりした雰囲気になっちゃったね、楽しい曲を歌いながらみなさんの近くにも行っちゃおうかな!」と切り出し、「Kiss B」が始まる。歌いながらアリーナ席に降りると、JAEJOONG自身でカメラを回したり、観客とハイタッチを楽しんだりしながら会場を駆け巡った。 そして、JAEJOONGのデビュー20周年記念ツアーで大盛り上がりを見せた「Summer J」のイントロが流れ始めると、会場全体がクラップに包まれる。JAEJOONGもノリノリでステージを行き来しながら「もっといけるか!」とJコールを煽り、コール&レスポンスを堪能。曲が終わったあともJコールが鳴り止まず、「もう一回いきたいの?」と観客の呼び声に応え、バンドに再開を促す。その後もJコールが幾度となく繰り返され、観客との掛け合いを楽しんだ。 アルバム『FLOWER GARDEN』のリード曲「Glorious Day」では、JAEJOONGもトロッコに乗り、観客とアイコンタクトを取りながら、会場全体をゆっくりとまわる。ステージに戻ると、「Wooh」のコーラスラインをファンと交互に大合唱。その後、パワフルに「To The Boy」を歌い上げ、「みなさんありがとうございました! そしてSAY MY NAMEもありがとう!」と声を掛けると、SAY MY NAMEの7人が再びステージに現れた。 JAEJOONGとSAY MY NAMEが一列になって手を繋ぎ、深々とファンへ頭を下げる。SAY MY NAMEメンバーもJAEJOONGと同じ90度のおじぎで感謝を表現する様子に、「ああ、本当にJAEJOONGが心血を注いで育てたグループなのだな」と改めて実感することができた。気持ちが押さえきれず、JAEJOONGもSAY MY NAMEもなかなか頭を上げようとしない。ついに最後の挨拶として、「デビューしていないにも関わらず、こんなに大きな会場でパフォーマンスをさせていただけたことが本当に光栄です。私たちに貴重な機会を作って下さったJAEJOONGさんをはじめ、iNKODEのみなさん、iNKODE JAPANのみなさん、そして温かく迎えてくださったファンのみなさんに感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました」とHITOMIが最大限の感謝で締め括った。 公演終了後も観客の大声援は止まず、JAEJOONGとSAY MY NAMEがステージに戻ってきた。JAEJOONGが最後の言葉として、「(SAY MY NAMEは)10年過ぎても20年過ぎても変わらず、謙虚で一生懸命頑張れるグループになれると確信しています。素敵なK-POPのアイドルはたくさんいらっしゃいますが、負けないくらい、最高の、最強の、世界一のグループになってほしくて、一生懸命サポートしていきますので、皆さん応援よろしくお願いします」とSAY MY NAMEの未来をファンに託した。こうして2日間にわたる音楽の祭典、『iNKODE to PLAY』が幕を下ろすこととなった。 JAEJOONGとSAY MY NAMEがともに創り上げた『iNKODE to PLAY』。まさに本公演のテーマのごとく、JAEJOONGが音楽の力を魅せ、SAY MY NAMEがiNKODEの未来を感じさせる、記念すべき大切な2日間となった。
THE FIRST TIMES編集部