日本のEVの未来の鍵は、ホンダが握っていた!?
日本車メーカーのなかで、もっとも積極的に電動化への移行を打ち出しているのがホンダ。次世代EV向けの新「Hマーク」を世界に向けて初公開した日本のメーカーは、業界のゲームチェンジャーとなるのだろうか。
ホンダが新たなEV「Honda 0(ゼロ)シリーズ」を発表
「ホンダ SALOON」EV専用アーキテクチャーを採用したフラッグシップコンセプトモデル。ガルウイングドアを採用し、どこかランボルギーニ・カウンタックを彷彿とさせるスポーティなスタイリングながら、外観からは想像できないほどの広い室内空間もつ。EV時代における究極の操る喜びを追求したモデルだ
2024年1月、米国のラスベガスで開催されたCES 2024において、2026年よりグローバル市場への投入を開始する新たなEV(電気自動車)「Honda 0(ゼロ)シリーズ」を発表。そのコンセプトモデルである「SALOON(サルーン)」、「SPACE-HUB(スペース ハブ)」、そして次世代EV向けの新「Hマーク」を世界初公開した。ちなみに1月をもってホンダは同社初のEVであるHonda eの生産を終了するとしている。
ここであらためてホンダの電動化戦略を見てみたいと思う。四輪事業においては「2040年までに全世界でEV/FCEV(燃料電池車)販売比率を100%にする」という目標を掲げている。その過程において、2030年までに全世界でEV/FCEVの年間200万台超の生産を計画する。
手はじめに今年、北米市場ではGMとの共同開発するEV「Prologue」とAcuraブランド初のEV「ZDX」の発売を予定する。日本市場においては、N-VANベースの軽商用EVの導入を予定。2025年にはN-ONEベースのEVを、2026年には小型車カテゴリーで2機種のEVを投入するという。
「ホンダ Prologue」シングルモーター(FWD)とデュアルモーター(AWD)の両仕様を設定。後者は最高出力約288hp、最大トルク約333lb.-ft.を発生。85kWhのバッテリーを搭載し、航続距離は、EPA(米国環境保護庁)が定める基準で300マイル(約482km)以上