崖っぷちのソフトバンク、小久保監督「雨降って地固まる」 近藤も守備練習こなす
日本シリーズ第3戦から3連敗し、崖っぷちに追い込まれたソフトバンクにとって、雨天順延は貴重な時間となった。小久保監督は「雨降って地固まる。いい雨だと思います」と前向きにとらえた。 特に右足首負傷から復帰途上にある近藤にとっては大きな一日。守備には不安があったため、第1、2戦は先発を回避したが、この1週間で状態は上向いた。リーグ首位打者はこの日は室内で打撃練習と、雨中の屋外で守備練習もこなし、「(先発できる状態か否かは)明日になってみて」としながら「しっかり(投手陣を)援護できるようにしたい」と意欲十分だった。 3連敗した本拠地では26イニング連続無得点と打線がつながりを欠いた。中でも不動の4番・山川が無安打と不調だったが、この日はしっかりとバットを振りこみ「気持ちが変わることはないけど、(試合が)空くと修正する時間があることになる」と説いた。 自身の中で違和感を覚えていたポイントがあったようで「違ったかなっていうのが1つあったので、そこは直して」と強調。前夜には野手陣が焼き肉店で決起集会も開き「やっぱりみんなで食べるとおいしい」と気持ちも新たにした。 逆転日本一を懸けた残り2戦、先発は有原、モイネロと二枚看板がいるだけに勝算は十分ある。小久保監督は「リセットされた状態で、ガチンコで明日、明後日と勝って日本一になるだけ」と最終決戦へ自信をのぞかせた。(大石豊佳)