34歳になってわかった岡本綾子の言葉 森田理香子は平均飛距離2位
◇国内女子◇ダイキンオーキッドレディス 最終日(3日)◇琉球GC(沖縄)◇6595yd(パー72)◇曇り(観衆6133人) 【画像】6年前の森田理香子 元賞金女王の森田理香子は6年ぶりのツアー復帰戦を36位で終えた。長いブランクに大会前から「予選通過できるとは…」、「80を打つかも」など不安を抱えていたが、4日間を完走した。驚くべきは2018年「リゾートトラストレディス」以来の予選通過はもちろん、4日間平均で「255.625yd」を計測し、ドライビングディスタンス(DD)2位となった飛距離だ。
DDの計測は2017年から始まった。森田は同年「255.24yd」、休養前最後の18年が「241.71yd」。2シーズンとも規定ラウンド数不足だったが、単純計算で見れば今の方が伸びている。今大会の1位は19、22年年間1位・穴井詩に譲ったが、昨季1位の神谷そらや3位の櫻井心那を上回るビッグドライブを披露した。
34歳で、どうやって“進化”したのか? 賞金女王は23歳の2013年。その後、休養前からトレーニングには重きを置いてはいた。ただ、本人いわく「昔は上半身のトレーニングとかってあまりやっていなかったんですけど、今は上も、下もしっかりバランスよく」と内容は違う。 「18、19歳の時に岡本(綾子)さんから『(懇意にする)実業団のソフトボールチームに行って一緒にトレーニングをしてきなさい』って言われて。『若い時にトレーニングをしていたら30歳を超えてもゴルフができるから』って言われたんです。けど、若い時はその意味が全然分からなくて。とりあえず必死にやっていた。でも、いまこうしてケガなく復帰してこられるようになったのはその下積みがあったからなんだなって」 当時は目の前に広がる未来に無我夢中だった。歳を重ねる中で、師匠だった岡本の言葉ひとつ、ひとつに「こういうことだったんだ」と理解が追いついてきた。復帰に踏み切れたのもツアーで戦える飛距離があったからだという。