【陸上】順大・澤木啓祐氏が名誉総監督を退任 本人の申し出を受け
9月6日、順天堂大学スポーツ健康科学部はホームページに「順天堂大学陸上競技部に関する報道について」と題したリリースを公開。同大学陸上部名誉総監督の澤木啓祐氏が退任することが発表された。 激坂最速王決定戦 24年大会は参加者の分散や整備工事の影響で実施せず 実行委員会は「25年大会開催に向けて計画進める」 この件は、一部報道で同大学陸上部指導者の不適切な言動が記された匿名の文書が確認されたと報じられたことが発端。大学側が調査委員会を設置し、調査に乗り出していた。 報道では6月26日の練習において、澤木氏が「給水不要」という指示があったと伝えられていたが、これを事実と認定。ただし、実際には駅伝監督やスタッフによって給水が行われていたことも確認されたという。 しかしながら、1人の選手が熱中症による体調不良を訴えて救急搬送される事態となり、大学側も「安全面での配慮が不十分であったと認識しており、本学としても誠に遺憾に思っております」としている。 現時点で「匿名文書」に記された被害者とされる者からのハラスメントを訴える申し出はないものの、大学は本件に関して澤木氏に調査結果を伝えたところ、澤木氏自身から名誉総監督を退任し、指導から退くと申し出があったという。 順天堂大学は「今後も学生が安全かつ健全な環境でスポーツに取り組めるよう、再発防止策を徹底し、指導者への教育を強化してまいります」とコメント。「関係者の皆様には多大なるご心配とご迷惑をおかけしましたことを、重ねてお詫び申し上げます」と謝罪した。
月陸編集部