大河ドラマ出演の笑い飯・哲夫「密かに朝ドラをねらってます」 M-1グランプリ“期待の関西勢コンビ”は「いますけど、名前はあげられないですね」
今春に2度目の上方漫才大賞を受賞し、単独ツアー「笑い飯の漫才天国」を控えるお笑いコンビ・笑い飯は、漫才や大喜利のほかにも、演技の仕事など活躍の幅を広げている。哲夫(49)と西田幸治(50)の2人に、決勝が近づくM-1グランプリについても聞いた。(前後編の後編。前編から読む) 【写真】大河ドラマ『どうする家康』にも出演した哲夫。「M-1は僕らがいちばんふざけていましたから」と話す西田幸治
* * * ──最近、哲夫さんは急激に活躍の範囲を広げていますよね。昨年、大河ドラマ『どうする家康』にも出演していました。儒学者の林羅山役で。 哲夫:いっぺん、お寺巡りの番組をやってたことがあって。それを観てくれていた人が、あいつがええんちゃうかって推薦してくれたみたいです。去年は久々に大河ドラマを1話から全部観てたんですよ。おもろいな、と思って。そしたら出演の話があったので不思議な縁やなと思いましたね。 ──前々から決まっているのではなく、始まってから途中でオファーを受けるわけですか。 哲夫:そうなんです。マネージャーから「大河ドラマからオファーがあったんですけど、断っておきましたから」って言われて。なんで断るの? と。 ──勝手に? 哲夫:丸刈りにするのがマストの役だったので絶対に「嫌や」って言うと思って、って。いやいや、そんくらいするで、って。ほんで、出ますって言い直してもらったんです。 ──西田さんもNetflixの『トークサバイバー』に出ていましたよね。あれもお笑い番組だけど、ちょっとドラマっぽいつくりで。 西田:ダントツ、下手でしたね。もうセリフを言うだけで必死で。周りの人に散々言われましたから。下手やな、って。
「塾の経営」「地元・奈良テレビのレギュラー」
──哲夫さんは教育者としての顔も認知されるようになってきました。以前から格安の塾を運営していて。ああいう面が知られてしまうというのは芸人としてはちょっと困るんだよなというのもあったのですか。 哲夫:それはありましたよ。だから、表立っては言っていませんでしたし。ただ、取材させて欲しいということだったのでね。もう人生も折り返し地点まで来たので、ええかな、と。お陰で仕事の幅も広がったので、ありがたい話ですよ。 西田:僕は10月から、奈良テレビでブラブラしながら大喜利をする番組(『笑い飯西田のてくてく大喜利』)が始まりまして。 ──それは関西圏だと観られるんですか。 西田:いえ、奈良だけです。 ──あ……、そうなんですね。奈良は2人の地元ですもんね。 哲夫:僕は密かに朝ドラをねらってるんですよ。メッセンジャーの黒田(有)さんが朝ドラの『ブギウギ』に出たことで今、再ブレイク中なんです。朝ドラに出ると犯罪者のイメージもすっかり払拭されるんやな、と(笑)。 ──黒田さんは過去にやらかしてしまったことがありましたもんね。でも『ブギウギ』はおもしろかったですから。 哲夫:朝ドラは出て損はないんやな、と。丸刈りでも何でもしますよ。マネージャーに言っとかんと。
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