ロシア紙が「史上最も恥ずべきオリンピック」とパリ五輪を侮蔑… 問題点を列挙し「フランスの成功を冷笑」と英報道
パリ五輪は8月11日に閉幕
パリ五輪は現地8月11日に閉会式を行ない、17日間にわたる熱戦に幕を下ろした。大会を終え、西側諸国のメディアからは概ね称賛の声が聞こえてくる一方で、不参加となったロシアのメディアは「フランスの成功を冷笑した」と海外メディアが伝えている。 【画像】17日間に渡る熱きドラマの閉幕!パリ五輪閉会式の様子を厳選ショットで! 英メディア『Inside The Games』は13日、パリ五輪に対する世界各国の総評を網羅。西側メディアからは「政治危機によってもたらされたフランスの憂鬱を解消した」(米紙『NewYork Times』)、「雨、セーヌ川の汚染、妨害行為に彩られた序盤にもかかわらず、パリは恐怖を克服した」(伊紙『Corierre de la sera』)、「ほぼすべての競技が「満員の観客の前で行われた」(ポーランド紙『ガゼタ・ヴィボルチャ』)などと大会の成功を讃えた一方で、ロシアでは「一部の新聞が欠点を指摘した」としている。 「パリ大会は完璧ではなかった」と報じたのは、クレムリン支持派の大衆紙『モスコフスキー・コムソモレツ』。開会式の前に起きたフランス国内の高速鉄道網を妨害したのは誰なのか依然として不明であり、観客が記憶するのは選手たちのスポーツ上の偉業や記録ではなく、「終わりのない一連のスキャンダルである」と主張している。 また、露タブロイド紙『コムソモリスカヤ・プラウダ』は、パリ五輪を「史上最も恥ずべきオリンピック」だったと激しく非難。「パリ2024大会の主催者は、開会式と『最後の晩餐』のパロディで何億人もの人々を怒らせてしまった。そしてオリンピックは、ますます問題やスキャンダル、さらには犯罪に巻き込まれるようになった」とし、開会式やセーヌ川の水質問題、選手村などで起きた問題などを列挙した。 ウクライナ侵攻の問題で不参加となり、パリ五輪では蚊帳の外に置かれたロシア。世界の熱狂とは裏腹に、否定的な見方になるのも無理はないかもしれない。 構成●THE DIGEST編集部
【関連記事】
- 誹謗中傷に晒された豪ブレイキン女子に米人気TV番組が巨額出演オファー!「もう笑い者にならないための完璧な手段になる」【パリ五輪】
- 「いじめだ」「差別」と世界中で非難轟々! スポクラ女子4位、森秋彩の“0点”課題に波紋「フランスまたやったな...」の声も【パリ五輪】
- 「人種差別があってはならない」黒人体操選手への露骨な”表彰式無視”にバイルズが怒りの声明! 海外メディア大反響「嫌悪感を露にした」
- 性別論争のケリフ、サイバーハラスメントの告訴状提出「Xのイーロン・マスク氏やハリー・ポッター著者の名も」仏通信社報道
- 柔道の絶対王者リネールが団体戦で死闘を演じた斉藤立にSNSで“異例の”メッセージ「畳の上で会えたことを誇りに思う」【パリ五輪】